クルド人もうひとつの中東問題
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書誌事項
クルド人もうひとつの中東問題
(集英社新書, 0149A)
集英社, 2002.7
- タイトル別名
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クルド人 : もうひとつの中東問題
- タイトル読み
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クルドジン モウ ヒトツ ノ チュウトウ モンダイ
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注記
引用・参考文献: p203
内容説明・目次
内容説明
祖国なき最大の民といわれるクルド人。居住地域はクルディスタンと呼ばれ、おもにトルコ、イラン、イラクにまたがり、面積はフランス一国にも匹敵する。さらにその人口は二五〇〇万人とも推定され、パレスチナ人約八〇〇万を大きくしのぐ。クルドの名は、古代シュメールにまで遡り、かのイスラムの英雄サラディンもクルド人であった。十九世紀末以降、自治、独立を求める戦いを激しく繰り返すが、常に居住国の中央政府、西欧列強、近隣諸国の利害に翻弄されつづけ、分断されてきた。九一年の湾岸戦争後、クルドはようやく日本でも報道されるようになるが、問題の大きさに比べて、その認識はまだまだ低い。本書は、パレスチナとならぶ中東地域における大きな火種のひとつ、クルド問題に光をあてるものである。
目次
- クルドの地を訪れて
- トルコ、オジャランの武装闘争
- イラクの「クルド地域政府」
- クルド人とは
- クルド前史
- 第一次大戦が終わって
- 新生トルコとパーレビ王朝
- バルザニ兄弟の抵抗—イラク
- 幻のマハーバード共和国—イラン
- ホメイニ革命とクルド—イラン
- バルザニとタラバニの反目と抗争
- イラ・イラ戦争はじまる
- PKK、トルコ政府と対決
- トルコでの弾圧
- 国際関係のはざまで
- “祖国”建設への展望
「BOOKデータベース」 より