菊池寛を読む
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菊池寛を読む
(岩波セミナーブックス, 88)
岩波書店, 2003.3
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キクチ カン オ ヨム
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内容説明・目次
内容説明
作家として『父帰る』や『真珠夫人』など数々の話題作をものしながらも、「生活第一、芸術第二」をモットーに、文芸春秋社の経営にその辣腕をふるい、ジャーナリズム王とも文壇の大御所とも称され、自らが築いた王国に君臨した男、菊池寛。代表作にこめられた彼の文化戦略とは何か。菊池寛と彼がつくりあげた時代とを多角的に読み解く斬新な試み。
目次
- 第1講 差異の劇場—「藤十郎の恋」(四つのテクスト;小説と戯曲のあいだ ほか)
- 第2講 仇討の考現学—「恩讐の彼方に」「下郎元右衛門」(“仇討もの”というジャンル;井原西鶴の系譜 ほか)
- 第3講 共同体の資本論—「父帰る」「入れ札」「身投げ救助業」(境界性と相同性;無名の個人 ほか)
- 第4講 貞操の市場—「真珠夫人」(記憶の偏差;速度と遅延 ほか)
- 第5講 ジャーナリズム王の受難—事変と武士道(受難とはなにか;皇国史観と武士道 ほか)
「BOOKデータベース」 より