王の二つの身体
著者
書誌事項
王の二つの身体
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 2003.5
- 上
- 下
- タイトル別名
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The king's two bodies : a study in mediaeval political theology
王の二つの身体 : 中世政治神学研究
王の二つの身体
- タイトル読み
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オウ ノ フタツ ノ シンタイ
大学図書館所蔵 件 / 全92件
-
大阪公立大学 杉本図書館図書館
上311.23//KA59//071211701366350,11701807122,
下311.23//KA59//071311701366368,11701807130 -
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注記
原書名: The king's two bodies : a study in mediaeval political theology
その他のタイトルは扉より
原本の出版者・出版年: Princeton University Press, 1957
文献目録: 下p564-578
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480087645
内容説明
ユダヤ系でありながら熱烈な愛国者にしてゲオルゲ派。迫害と亡命。二十世紀の矛盾そのものを生きたかのような著者の法外な学殖と情熱は、王権表象の冷徹な解剖に向けられた。王は死んでも王位や王冠、王朝は存続する。その自然的身体とは独立して存在するように見える王の政治的身体は、いかにして産出されたのか。王権の政治神学的・象徴的基盤は西欧の歴史の中で、どのように編制されたのか。本書には、問題提起とシェイクスピア『リチャード二世』論に始まり、キリスト論との類比、法学的思考の浸透とその影響、王を神秘体の頭と捉える政体有機体説に説き及ぶ、第五章までを収録する。全二巻。
目次
- 第1章 問題の所在—プラウドン判例集
- 第2章 シェイクスピア—リチャード二世
- 第3章 キリストを中心とする王権(ノルマンの逸名著者;“アーヘンの福音書”の挿絵 ほか)
- 第4章 法を中心とする王権(典礼から法学へ;フリードリヒ二世 ほか)
- 第5章 政体を中心とする王権—神秘体(教会の神秘体;国家の神秘体 ほか)
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784480087652
内容説明
有機体論が国王二体論へと移行するためには、時間観念の導入が要請される。王が団体の頭であるにせよ、団体そのものであることは含意しないし、また団体の永遠性を保証はしないからである。団体観念を時間的に構成することで初めて、連綿たる王朝が恒久的な団体として、王がその体現者、不死鳥にも似た単独法人として捉えられ、ここに、個々の王の自然的身体からは独立した、非人格的な政治的身体が秩序の基盤となる近代国家が生まれる。王権の擬制的性格を克明に跡づける著者の筆は、ダンテ『神曲』の分析に至って、処女作に見える理想的支配者への憧憬を漂わせながら、円環を閉じる。全二巻。
目次
- 第6章 連続性と団体(連続性;真理の似姿としての擬制)
- 第7章 王は死なず(王朝の連続性;擬制としての王冠 ほか)
- 第8章 人間を中心とする王権—ダンテ
- 第9章 エピローグ
「BOOKデータベース」 より