書誌事項

規範としての文化 : 文化統合の近代史

谷川稔他著

(Minerva西洋史ライブラリー, 59)

ミネルヴァ書房, 2003.7

  • : 新装版

タイトル読み

キハン トシテノ ブンカ : ブンカ トウゴウ ノ キンダイシ

大学図書館所蔵 件 / 159

注記

平凡社1990年刊の新装再刊

新装版への序文あり

収録内容

  • 司祭と教師 : 十九世紀フランス農村の知・モラル・ヘゲモニー / 谷川稔著
  • 日常的「解放」の罠 : ヒトラー・ユーゲントとドイツの若者たち / 原田一美著
  • ドイツ手工業者の子供時代 / 谷口健治著
  • 『二人の子供のフランス巡歴』とその時代 : 第三共和政初期の初等教育イデオロギー / 田中正人著
  • 科学と「祖国」 : 十九世紀後半フランスの歴史家とナショナリズム / 渡辺和行著
  • 〈Police〉としての〈公教育〉 : 〈祭典〉のユートピアと〈学校〉のユートピア / 小林亜子著
  • 「家庭教育」の登場 : 公教育における「母」の発見 / 小山静子著
  • 女子リセの創設と「女性の権利」 / 栖原彌生著
  • 移民のための教育、地域のための学校 : あるイタリア系アメリカ人教師の試み / 山田史郎著
  • 移民の「同化」とイタリア人集合体 : 両大戦間期フランスの場合 / 村上真弓著
  • 白豪主義の「神話」 : オーストラリアにおける中国人移民 / 藤川隆男著
  • 禁酒運動とアメリカ社会 / 常松洋著
  • 世紀転換期アメリカにおけるベースボールと安息日 / 小澤英二著
  • ブラッディ・スポーツと〈名誉の観念〉 : 十九世紀イギリスにおけるボクシングの「改良」をめぐって / 松井良明著

内容説明・目次

内容説明

近代社会における文化統合、すなわちモラル・ヘゲモニーの生成と変容のプロセスをさまざまな角度から分析する、「近代社会史研究会」によるマニフェスト的論文集の新装版。学校、教会、家族、青少年サークルを舞台とする葛藤、学校教科書と歴史学の制度化、革命祭典と公教育、女子教育の世俗化、移民の「同化」、人種主義と地域共同体、飲酒の規制、野球やボクシングに見る道徳・宗教規範など、多彩なテーマがとりあげられる。時間的には18世紀から1930年代までの長いスパンをとり、空間的にはフランス、ドイツ、イギリスから、イタリア、アメリカ、オーストラリア、さらには日本にいたるまで、広汎な地域をカバーして、文化ヘゲモニー装置の両義的なメカニズムを明らかにしようとする。「若かりし」社会史家たちによる論文集が、いま新しい「記憶の場」として蘇る。

目次

  • 序 文化統合の社会史にむけて
  • 1 モラル・ヘゲモニー・社会化
  • 2 パトリオチスムと歴史の動員
  • 3 公教育のヤヌス
  • 4 同化と異化
  • 5 身体と規範

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ