日本はなぜユダヤ人を迫害しなかったのか : ナチス時代のハルビン・神戸・上海

書誌事項

日本はなぜユダヤ人を迫害しなかったのか : ナチス時代のハルビン・神戸・上海

ハインツ・E・マウル著 ; 黒川剛訳

芙蓉書房出版, 2004.1

タイトル読み

ニホン ワ ナゼ ユダヤジン オ ハクガイ シナカッタ ノカ : ナチス ジダイ ノ ハルビン コウベ シャンハイ

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注記

博士論文「日本とユダヤ人 : 1933年から1945年のナチズムの時代における大日本帝国のユダヤ政策」を一般歴史書のかたちに改訂邦訳したもの

内容説明・目次

内容説明

やがて大量虐殺へと進むヒトラーの迫害を逃れて極東にやってきたユダヤ人に、日本はどう対処したのか?ユダヤ問題を直接的に体験してこなかった日本は、彼らの世界支配の陰謀と呼ばれるものへの恐怖感と、残虐な人種政策の犠牲者への同情のはざまで一貫した対応はできなかった。しかし、リトアニアでの杉原千畝副領事の「命のビザ発給」、満洲での樋口季一郎将軍の「大量難民救出」など、ナチス・ドイツに同調せず、ユダヤ人を絶滅から救った例もある。ハルビン・神戸・上海を舞台に、当時の日本の関わりを克明に描いた労作。

目次

  • 第1章 反ユダヤの幻影(シフの功罪;皇道派と統制派 ほか)
  • 第2章 ハルビンから上海まで(関東軍と樋口の介入;結節点ハルビン ほか)
  • 第3章 通過国日本(命を救った外交官、杉原副領事;情報収集の命をうけて ほか)
  • 第4章 極東のゲシュタポと「ゲットー」(「粗暴の輩」マイジンガー;上海ミッション ほか)
  • 第5章 文献にみる日本のユダヤ政策(日本のユダヤ研究;反ユダヤ主義と超国家主義 ほか)
  • 第6章 エピローグ

「BOOKデータベース」 より

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