魔女の法廷 : ルネサンス・デモノロジーへの誘い
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書誌事項
魔女の法廷 : ルネサンス・デモノロジーへの誘い
岩波書店, 2004.1
- タイトル別名
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魔女の法廷 : ルネサンスデモノロジーへの誘い
- タイトル読み
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マジョ ノ ホウテイ : ルネサンス デモノロジー エノ イザナイ
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注記
参考文献: 巻末p7-22
内容説明・目次
内容説明
あなたの隣りに、悪魔と魔女がいる。この信念を支えた言葉の戦略とは何だったのか。魔女を召喚し断罪した、法廷としての書物。その告発と弁論に浮かび上がる、知られざるルネサンスの闇の顔とは何か。火刑台と共にあった中世末期からルネサンス期にかけての、三つのベストセラーを読む。異端審問官の手になる『魔女への鉄槌』、世紀最大の人文主義者ジャン・ボダンによる魔女弾劾の書『魔女の悪魔狂』、そしてプロテスタントの医師ヨーハン・ヴァイヤーの魔女狩りへの異議申し立ての書『悪魔による幻惑』。これらの書物は「いかに」して悪魔と魔女を語ったのか。その論理とレトリックを丹念にたどり、背後に潜む中世神学的な、あるいは近代法学的・医学的な発想の枠組みを明るみに出す。デモノロジーの書物が織り上げた魔女像から、時代の世界観が浮かび上がる。
目次
- 序章 悪魔のいるルネサンス
- 第1章 末期スコラの魔女学—『魔女への鉄槌』考
- 第2章 魔女観と国家観の交差へ—ジャン・ボダンの『魔女の悪魔狂』
- 第3章 魔女学の論理から文学へ—ヨーハン・ヴァイヤー『悪魔による幻惑』
- 第4章 法と魔女—ボダンの「ヨーハン・ヴァイヤーの意見への反駁」
- 終章 悪魔と魔女の世俗化
「BOOKデータベース」 より