性家族の誕生
著者
書誌事項
性家族の誕生
(ちくま学芸文庫, [カ-25-1])
筑摩書房, 2004.7
- タイトル別名
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セクシュアリティの近代
- タイトル読み
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セイカゾク ノ タンジョウ
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注記
「セクシュアリティの近代」(講談社 1996年刊)の改題
参照文献: p243-251
内容説明・目次
内容説明
日本人のセクシュアリティは、文明開化による「西洋性科学」の流入をうけ、大きく変貌する。それまで自然なものにすぎなかった「性欲」に人々の意識は強く囚われるようになり、その中心に特権化された身体部分=性器が据えられる一方で、色情は貶められ貞操が重視される。この流れのなかで、性を制御・隠蔽しつつ、「強い男/弱い女」幻想を作りあげ戦争推進力へと変換する、巧妙な中間装置となったのが、「家族」であった。近代日本の性の変遷を、通俗的な書物や図版をもとに、緻密に解析する。
目次
- 序 透谷、処女を論ず
- 第1章 色情のエチカ
- 第2章 文明開化のセクソロジー
- 第3章 性欲の時代
- 第4章 性家族の肖像
- 第5章 男らしさの病と女らしさの病
- 第6章 戦争と母性愛の時代
「BOOKデータベース」 より