書誌事項

植民地近代の視座 : 朝鮮と日本

宮嶋博史 [ほか] 編

岩波書店, 2004.10

タイトル読み

ショクミンチ キンダイ ノ シザ : チョウセン ト ニホン

大学図書館所蔵 件 / 201

注記

その他の編者: 李成市, 尹海東, 林志弦

巻末に著者略歴あり

内容: 序文にかえて(宮嶋博史, 李成市), 第一部: 植民地近代という空間(「自主的近代と植民地的近代」-「国民国家の建設と内国植民地」), 第二部: 文化の雑種性(「李孝石と植民地近代」-「植民地の憂鬱」), 第三部: 東アジア史の再構築(「東アジアにおける近代化、植民地化をどう捉えるか」-「民族史から文明史への転換のために」), 研究動向: 「植民地的近代」をめぐる近年の朝鮮史研究, 注, 東アジア歴史フォーラム

収録内容

  • 自主的近代と植民地的近代 / 都冕會 [著] ; 板垣竜太訳
  • 朝鮮王朝の象徴空間と博物館 / 李成市 [著]
  • 植民地近代と大衆社会の登場 / 尹海東 [著] ; 河かおる訳
  • 国民国家の建設と内国植民地 : 中国辺疆の「解放」 / 茂木敏夫 [著]
  • 李孝石と植民地近代 : 分裂の記憶のために / 辛炯基 [著] ; 板垣竜太訳
  • 植民地期の在日朝鮮人論 : 帰属・文化をめぐって / 外村大 [著]
  • 植民地の憂鬱 : 一農村青年の再び見出された世界 / 板垣竜太 [著]
  • 東アジアにおける近代化、植民地化をどう捉えるか / 宮嶋博史 [著]
  • 民族史から文明史への転換のために / 李榮薫 [著] ; 橋本繁訳
  • 「植民地的近代」をめぐる近年の朝鮮史研究 : 論点の整理と再構成の試み / 松本武祝 [著]
  • 東アジア歴史フォーラム : 先史時代から歴史時代への移行 / 林志弦 [著] ; 河かおる訳

内容説明・目次

内容説明

二〇〇〇年から翌年にかけて、日本の歴史教科書はまたしてもアジアの国々の批判を浴びた。底流に渦巻くのは、日本はアジアにたいする植民地化と戦争を真に自己批判していないのではないかという根深い疑念である。歴史叙述とりわけ近代史は、いずれの国においてもナショナリズムを助長する格好の温床となってきた。本書は、日韓の歴史家たちが植民地支配の過去を克服して真の相互信頼を築くべく、植民地化と近代性の関係という両国のナショナリズムにかかわるもっとも困難な問題に挑戦し、ナショナリズムの同時克服を可能にするような新しい歴史叙述を模索した、貴重な記録である。

目次

  • 第1部 植民地近代という空間(自主的近代と植民地的近代;朝鮮王朝の象徴空間と博物館;植民地近代と大衆社会の登場;国民国家の建設と内国植民地—中国辺疆の「解放」)
  • 第2部 文化の雑種性(李孝石と植民地近代—分裂の記憶のために;植民地期の在日朝鮮人論—帰属・文化をめぐって;植民地の憂鬱—一農村青年の再び見出された世界)
  • 第3部 東アジア史の再構築(東アジアにおける近代化、植民地化をどう捉えるか;民族史から文明史への転換のために)
  • 研究動向 「植民地的近代」をめぐる近年の朝鮮史研究—論点の整理と再構成の試み
  • 東アジア歴史フォーラム—先史時代から歴史時代への移行

「BOOKデータベース」 より

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