書誌事項

危機と克服

塩野七生著

(新潮文庫, し-12-71, し-12-72, し-12-73 . ローマ人の物語 / 塩野七生著||ローマジン ノ モノガタリ ; 21-23)

新潮社, 2005

タイトル別名

Res gestae populi Romani

Crisis et ab ea exitus

タイトル読み

キキ ト コクフク

大学図書館所蔵 件 / 86

注記

欧文タイトルはカバージャケットによる

下に年表あり

参考文献: 下巻末pi-viii

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784101181714

内容説明

失政を重ね帝国に混乱をもたらしたネロが自死した翌年(紀元69年)、ローマには三人の皇帝が現れては消えた。ガルバ、オトー、そしてヴィテリウス。初代皇帝アウグストゥスの血統ではない彼らに帝国の命運が託されたが、傲岸、生硬、怠惰という各人の性格に由来する統治力のなさが露呈、いずれも短期間で破滅した。さらにその間、軍団同士が争う内戦状態に突入し、帝政始まって以来の危機的状況に陥る。果たしてローマ人はこれをいかに乗り越えたのか。

目次

  • 第1章 皇帝ガルバ(在位、紀元六八年六月十八日‐六九年一月十五日)(ネロの死が、ローマ人に突きつけた問題;人心掌握の策;協力者人事;ヴィテリウス、皇帝に名乗りをあげる;ガルバ殺害)
  • 第2章 皇帝オトー(在位、紀元六九年一月十五日‐四月十五日)(人間オトー;「ライン軍団」対「ドナウ軍団」;武力衝突に向けて;大河ポー;「第一次ベドリアクム戦」;オトー自死)
  • 第3章 皇帝ヴィテリウス(在位、紀元六九年四月十六日‐十二月二十日)(敗者の処遇;シリア総督ムキアヌス;エジプト長官アレクサンドロス ほか)
巻冊次

中 ISBN 9784101181721

内容説明

三人の皇帝が相次いで倒れ、帝政ローマの統治機構に制度疲労が生じ始めていた頃、それを裏付けるように、辺境で異民族の反乱が勃発した。西方のゲルマン系ガリア人が独立を宣言したのだ。一方、東方ではユダヤ人が反抗を続け、帝国は一層窮地に立たされる。この苦境の中に帝位へ登ったヴェスパシアヌスは、出自にも傑出した才能にも恵まれていなかった。しかし時代が求めた別の資質、「健全な常識人」を武器に、彼は帝国再建に力を注ぐ。

目次

  • 第4章 帝国の辺境では(属州兵の反乱;ユリウス・キヴィリス;攻めこまれるローマ兵;「ガリア帝国」;ローマ史はじまって以来の恥辱 ほか)
  • 第5章 皇帝ヴェスパシアヌス(在位、紀元六九年十二月二十一日‐七九年六月二十四日)(ローマへの道;帝国の再建;人間ヴェスパシアヌス;「皇帝法」;後継者問題 ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784101181738

内容説明

ヴェスパシアヌスの長男として皇位に就いたティトゥスは誠実を身上とし、ヴェスヴィオ山の噴火によるポンペイの全滅、そして首都ローマの火災という惨事にも対策を怠らなかった。しかし、不運にも病に倒れ、その治世は短命に終わる。続いて皇帝となった弟ドミティアヌスは、死後「記録抹殺刑」に処せられる。帝国の統治システムを強化し、安全保障にも尽力したにもかかわらず、なぜ市民や元老院からの憎悪の対象になったのか。

目次

  • 第6章 皇帝ティトゥス(在位、紀元七九年六月二十四日‐八一年九月十三日)(ポンペイ;現場証人;第一の手紙;第二の手紙;陣頭指揮;死)
  • 第7章 皇帝ドミティアヌス(在位、紀元八一年九月十四日‐九六年九月十八日)(「記録抹殺刑」;人間ドミティアヌス;ローマの皇帝とは ほか)
  • 第8章 皇帝ネルヴァ(在位、紀元九六年九月十九日‐九八年一月二十七日)(“ショート・リリーフ”;トライアヌス登場;ローマの人事)

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA73642013
  • ISBN
    • 9784101181714
    • 9784101181721
    • 9784101181738
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    3冊
  • 大きさ
    16cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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