明治大正翻訳ワンダーランド
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明治大正翻訳ワンダーランド
(新潮新書, 138)
新潮社, 2005.10
- タイトル読み
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メイジ タイショウ ホンヤク ワンダーランド
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注記
引用文献・参考文献: p195-204
内容説明・目次
内容説明
驚愕!感嘆!唖然!恐るべし、明治大正の翻訳界。『小公子』『鉄仮面』『復活』『フランダースの犬』『人形の家』『美貌の友』『オペラの怪人』…いまも読み継がれる名作はいかにして日本語となったのか。森田思軒の苦心から黒岩涙香の荒業まで、内田魯庵の熱意から若松賎子の身体感覚まで、島村抱月の見識から佐々木邦のいたずらまで、現代の人気翻訳家が秘密のワンダーランドに特別ご招待。
目次
- 近代の翻訳はこの「一字入魂」から出発する—ユゴー『探偵ユーベル』森田思軒訳(明治22年)
- 訳文が生きるか死ぬかは会話文—バアネット『小公子』若松賎子訳(明治23〜25年)
- 超訳どころの騒ぎではない—ボアゴベイ『正史実歴鉄仮面』黒岩涙香訳述(明治25〜26年)
- 鴎外の陰に隠れはしたが—レルモントフ「浴泉記」小金井喜美子訳(明治25〜27年)
- すべては憧憬にはじまる—ゾラ『女優ナヽ』永井荷風編訳(明治36年)
- 辛抱して読んでくれ!—トルストイ『復活』内田貢(魯庵)訳(明治38年)
- 遠く離れた日本で出世—ウイダ『フランダースの犬』日高柿軒訳述(明治41年)
- 原作はいったいどこに…?!—アンノウンマン『いたづら小僧日記』佐々木邦訳(明治42年)
- 肉体を翻訳する舞台—イプセン『人形の家』島村抱月訳(明治43年)
- 童話は初版だけが本物か—「模範家庭文庫」中島孤島他訳(大正4年)
- 絶好の売り時を逃すまじ—リットン『ポンペイ最後の日』中村詳一訳(大正12年)
- うっかり誤訳?意図的誤訳?—グリズマー『東への道』岩堂全智・中村剛久共訳(大正12年)
- 発禁、伏せ字を乗り越えて—モオパッサン『美貌の友』広津和郎訳(大正13年)
- ノベライゼーションの草分け—ルルー原作、カーニー改作『オペラの怪人』石川俊彦訳(大正14年)
「BOOKデータベース」 より