ピエロ・デッラ・フランチェスカの謎

書誌事項

ピエロ・デッラ・フランチェスカの謎

カルロ・ギンズブルグ [著] ; 森尾総夫訳

みすず書房, 2006.2

  • : 新装版

タイトル別名

Indagini su Piero : il Battesimo, il ciclo di Arezzo, la Flagellazione di Urbino

タイトル読み

ピエロ デッラ フランチェスカ ノ ナゾ

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注記

Nuova ed. con l'aggiunta di quattro appendici, Einaud 1994の全訳

内容説明・目次

内容説明

イタリア・ルネサンス期最大の画家の一人に、ピエロ・デッラ・フランチェスカがいる。“図像表現の社会史”研究の一環として、ギンズブルグは、この最も謎の多いといわれる画家ピエロの三つの作品の分析に挑む。作品の注文主、モデルそして制作年代を解き明かそうとする。それは美術史研究の領域に足を踏み込むことでもある。既存の研究書が渉猟され、それらの研究を踏まえて、ピエロ個人を取り巻く状況を少しずつ明らかにしながら、ヴァチカンも巻き込むルネサンス期イタリアの大きな状況との関係を次第に明らかにしてゆく。人文主義グループ、パトロンたち、フィレンツェ公会議…、ピエロの作品と時代との関係を突き詰めて行くギンズブルグの手法は、あたかも難事件を前にしたシャーロック・ホームズに似て、読む者をあきさせない。そしてギンズブルグは、そのモデル、パトロンだけでなく、正確な制作日時と作品に込められたメッセージをも読み解き、ピエロの相貌とルネサンス期イタリアの姿をわれわれの前に鮮やかに提示する。ギンズブルグ史学の見事な成果。

目次

  • 第1章 キリストの洗礼
  • 第2章 アレッツォのフレスコ画連作
  • 第3章 『鞭打ち』
  • 第4章 『鞭打ち』再考
  • 結論
  • 補論1 ジョヴァンニ・ディ・フランチェスコ、ピエロ・デッラ・フランチェスカおよびアレッツォのフレスコ画連作の制作年代
  • 補論2 『鞭打ち』—推測と論駁
  • 補論3 ベレンソン、ロンギおよびピエロの発見(一九一二‐一四)
  • 補論4 絶対的年代推定と相対的年代推定—ロンギの方法について

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA75873083
  • ISBN
    • 4622071940
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    ita
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    xxii, 260, xxxiip, 図版41枚
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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