書誌事項

ふるさと資源化と民俗学

岩本通弥編

吉川弘文館, 2007.3

タイトル読み

フルサト シゲンカ ト ミンゾクガク

大学図書館所蔵 件 / 158

注記

内容: 序(岩本通弥), I: 戦後日本の民俗文化政策(一「文化という名の下に」-三「グリーン・ツーリズム政策は地域を守れるか」), II: 資源化の現場と地域の実践(一「コスメティック・アグリカルチュラリズム」-四「奥會津檜枝岐村の観光地化と地域の論理」), III: 現場と民俗学はどう関わるか(一「被差別部落における文化資源の活用と「民俗」」-四「中央と地方の入り組んだ関係」), 執筆者紹介

参考文献: 章末

本書は報告書『文化政策・伝統文化産業とフォークロリズム--「民俗文化」活用と地域おこしの諸問題』 (2001-2003年度科学研究費補助を受けた) をまとめ直したもの

収録内容

  • 文化という名の下に : 日本の地域社会に課せられた二つの課題 / 中村淳 [執筆]
  • 「ふるさと文化再生事業」政策立案過程とその後 / 岩本通弥 [執筆]
  • グリーン・ツーリズム政策は地域を守れるか / 青木隆浩 [執筆]
  • コスメティック・アグリカルチュラリズム : 石川県輪島市「白米の千枚田」の場合 / 菊地暁 [執筆]
  • 世界遺産という「冠」の代価と住民の葛藤 : 「白川郷」の事例から / 才津祐美子 [執筆]
  • 「文化」を指定するもの、実践するもの : 生活の場における「無形民俗文化財」 / 森田真也 [執筆]
  • 奥會津檜枝岐村の観光地化と地域の論理 / 蘇理剛志 [執筆]
  • 被差別部落における文化資源の活用と「民俗」 / 政岡伸洋 [執筆]
  • 複数の民俗論、そして複数の日本論へ / 中西裕二 [執筆]
  • 民俗から「文化」への転移 : 飛騨地方におけるその意味作用 / 岡田浩樹 [執筆]
  • 中央と地方の入り組んだ関係 : 地方人から見た柳田民俗学 / 川森博司 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

近年、棚田や合掌造りなどの農山村地域が「心のふるさと」として観光化されつつある。白川郷、沖縄竹富島などの実情から、地方の民俗を一面的に賛美して「美しい日本」を築こうとする民俗文化の観光資源化の問題点を探る。

目次

  • 1 戦後日本の民俗文化政策(文化という名の下に—日本の地域社会に課せられた二つの課題;「ふるさと文化再興事業」政策立案過程とその後;グリーン・ツーリズム政策は地域を守れるか)
  • 2 資源化の現場と地域の実践(コスメティック・アグリカルチュラリズム—石川県輪島市「白米の千枚田」の場合;世界遺産という「冠」の代価と住民の葛藤—「白川郷」の事例から;「文化」を指定するもの、実践するもの—生活の場における「無形民俗文化財」 ほか)
  • 3 現場と民俗学はどう関わるか(被差別部落における文化資源の活用と「民俗」;複数の民俗論、そして複数の日本論へ;民俗から「文化」への転移—飛騨地方におけるその意味作用 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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