ビデの文化史
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書誌事項
ビデの文化史
作品社, 2007.9
- タイトル別名
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Le confident des dames : le bidet du XVIIIe au XXe siècle : histoire d'une intimité
- タイトル読み
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ビデ ノ ブンカシ
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注記
解説: 高遠弘美
内容説明・目次
内容説明
ベレー帽、フランスパンとともに、「フランス人の三大発明」として、世界の人々が愛用するものがある。それが、かの「ビデ」である。この偉大なる発明品は、ルイ15世の時代、宮廷の貴婦人の「秘密の身だしなみ」のために、パリの高級家具職人によって初めて製作され、贅を尽くした美術品のように洗練されていく。さらに、高級娼館の必需品となり、みだらな風俗の象徴ともなっていく。しかし、その名は公然と口に出されることのない秘密の存在であり、それゆえに、好奇とフェティシズムの対象ともなってきた。本書は、女性の私室の中に秘められた歴史を、生活・文化・風俗史の資料をもとに、名著『トイレの文化史』の歴史学者が、初めて明らかにしたものである。
目次
- 第1部 宮廷の豪華なる美術品として—十八世紀(なぜそれは「ビデ」と呼ばれるようになったのか?;「ビデ」という器具の誕生;入浴をめぐる秘められた歴史;トイレ・浴室の誕生とビデの普及)
- 第2部 高級百貨店のショーウィンドへ—十九世紀(明かされる秘所の秘密—医学の進歩とビデ;快適なる化粧室の普及;ビデを持たずは女性に非ず;みだらな風俗の象徴)
- 第3部 贅沢品から必需品へ—二十世紀(大衆は「快適」を求める;戦後社会とビデ;衰退するフレンチ・ビデ;イタリアン・ビデに栄光あれ!)
「BOOKデータベース」 より