書誌事項

自己組織化と進化の論理

スチュアート・カウフマン著 ; 米沢富美子監訳 ; 森弘之, 五味壮平, 藤原進訳

(ちくま学芸文庫, [カ27-1])

筑摩書房, 2008.2

タイトル別名

自己組織化と進化の論理 : 宇宙を貫く複雑系の法則

At home in the universe : the search for laws of self-organization and complexity

タイトル読み

ジコ ソシキカ ト シンカ ノ ロンリ

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注記

奥付標題

原著: (Oxford University Press, c1995) の翻訳

日本経済新聞社(1999.9)刊の文庫化

内容説明・目次

内容説明

地球上の生物の複雑多様な進化の謎は「自然淘汰」と「突然変異」のみで語れるのだろうか?答えは「否」!秩序ある生物世界に関しては、自然淘汰や突然変異も重要だが、これに加えて「自己組織化」が決定的な役割を担っている。すべての秩序は自然発生的に生まれる、と自己組織化理論は主張する。本書では、この理論に則って進化の様子を丹念に読み解いてゆく。さらにこの理論は、カンブリア紀の大爆発、生物のネットワーク、経済システムから、民主主義の生まれた所以にいたるまでを説明する。新しい視点からの理論的挑戦でわくわくできる一冊。

目次

  • 宇宙に浮かぶわが家で—自己組織化と自然淘汰が生物世界の秩序を生んだ
  • 生命の起源—単純な確率論からいえば生命の誕生はありえなかった
  • 生じるべくして生じたもの—非平衡系で自己触媒作用をもつ分子の集団
  • 無償の秩序—自然に生じた自己組織化は進化する力ももっていた
  • 個体発生の神秘—一個の卵から生物体ができる「法則」は何か
  • ノアの箱舟—生物の多様性は臨界点の境界への進化から生まれた
  • 約束の地—分子の自己組織化を応用すれば新しい薬を作ることができる
  • 高地への冒険—生物や生物集団はより適した地位へと進化していく
  • 生物と人工物—技術や経済や社会もより適した地位をめざして進化する
  • 舞台でのひととき—生物集団はたがいに影響し合って進化し、絶滅していく
  • 優秀さを求めて—民主主義の正当性も自己組織化の論理で説明が可能
  • 地球文明の出現—生態系・技術・経済・社会・宇宙を貫く自己組織化の論理

「BOOKデータベース」 より

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