ヨハネ福音書のイエス

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ヨハネ福音書のイエス

小林稔著

岩波書店, 2008.7

タイトル読み

ヨハネ フクインショ ノ イエス

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内容説明・目次

内容説明

ヨハネ福音書のイエスは、なぜ謎めいた仕方で語るのか。「世の光」とは、どんな世界観と自然観を前提として言われているのか。この福音書を育んだ共同体とは、どのようなものだったのか。「はじめに、ことばがいた」—福音書の新訳に取り組んだ経験を踏まえて、著者の独自の読みと、さまざまな発見とを語る。ヨハネにとってイエスは、何よりもまず、「共にいる」ことがリアルに体感される復活者の名であった。福音書のことばの森に分け入って、愛・聖霊・光の語を生きた意味で満たしている霊的経験をよみがえらせる。

目次

  • 1 生きている復活者(「神の子キリスト」—日常生活における復活者の臨在;「はじめに、ことばがいた」—イエスとの最初の出会い;「父が私を遣わした」—イエスの権能の根拠;「ことば」「光」「生命」—キリスト者の生き方への示唆)
  • 2 イエス物語の仕かけと背景(「見たことがないのに信じる人々は幸いだ」—「見る」ことと「信じる」ことの意味;「謎めいたかたちで語る」—読者に戸惑いを与えることの真意;「活ける水」—サマリアでの逸話が示唆するもの;「イエスが愛していた弟子」—キリスト者の理想像)
  • 3 ヨハネの「世」—自然観と社会観(「世は彼を介してできた」—ヨハネ福音書の「世界」観;「自分たちの罪のうちに死ぬであろう」—ヨハネ文書における「罪」の概念;「もう一人の弁護者」—ヨハネ福音書における生霊の経験)
  • 4 ヨハネ教団(「互いに愛し合いなさい」—信仰と愛の共同体;「私が良い牧者」「私が蔔萄の木」—イエスとキリスト者との結び)

「BOOKデータベース」 より

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