男が女を盗む話 : 紫の上は「幸せ」だったのか

書誌事項

男が女を盗む話 : 紫の上は「幸せ」だったのか

立石和弘著

(中公新書, 1965)

中央公論新社, 2008.9

タイトル別名

男が女を盗む話 : 紫の上は幸せだったのか

タイトル読み

オトコ ガ オンナ オ ヌスム ハナシ : ムラサキノウエ ワ シアワセ ダッタノカ

大学図書館所蔵 件 / 277

注記

参考文献: p222-227

内容説明・目次

内容説明

『源氏物語』の主人公光源氏と紫の上は正式な婚姻関係を結んでいない。光源氏による強引な掠奪によって二人の関係は始まり、このことは物語のその後の展開に大きな影をおとしている。平安物語文学は『源氏物語』のみならず、『伊勢物語』『更級日記』などでも掠奪婚=「男が女を盗む話」を繰り返し描いてきた。男はなぜ女を盗むのか、女はそれにどう対処したのか。新たな切り口で千年前の物語が甦る。

目次

  • 第1章 『伊勢物語』の嫁盗み(芥川段はどう描かれたか;芥川段はどう語られたか;背負われる女;男女のコミュニケーション;鬼と女;嫁盗みの失敗)
  • 第2章 『大和物語』の嫁盗み(拒む女;身分違いの恋;女性拉致監禁事件;安積山段を読み直す)
  • 第3章 『源氏物語』の嫁盗み(映画の中の描かれ方;若紫掠奪;紫の上は「幸せ」だったのか;移動させられる女たち;柏木と女三の宮)
  • 第4章 嫁盗みの反転(『更級日記』竹芝寺縁起;笑話としての嫁盗み)

「BOOKデータベース」 より

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