書誌事項

海と非農業民 : 網野善彦の学問的軌跡をたどる

神奈川大学日本常民文化研究所編

岩波書店, 2009.7

タイトル別名

海と非農業民 : 網野善彦の学問的軌跡をたどる

日本列島における海民の移動と移住 : 中世を中心に

タイトル読み

ウミ ト ヒ ノウギョウ ミン : アミノ ヨシヒコ ノ ガクモン テキ キセキ オ タドル

大学図書館所蔵 件 / 145

注記

その他のタイトルはラベルによる

内容: 序言(佐野賢治), 第一章: 戦後歴史学と網野善彦(「二つの太良荘」-「近世史から見た網野善彦の業績」), 第二章: 海への開眼 -- 日本常民文化研究所月島分室での活動(月島分室の調査活動から(1「網野さんの原点の、更なるルーツ」-4「網野君は何を遺したか」), 「網野善彦と日本常民文化研究所」, 「古文書採訪の記録」), 第三章: 非農業民の位置づけ -- 神奈川大学常民研での調査活動(「時国家調査で得たもの」-「「古文書返却の旅」を受け継ぐ」), 第四章: 諸学との交流と葛藤(「考古学からみた網野善彦」-「建築史の立場から」), 第五章: 資料学への途(「「歴史民俗資料学」の提唱」-「翻訳からみた網野善彦の方法論」), 活動年譜 -- 日本常民文化研究所と網野善彦, 付録CD解説(講演要旨(網野善彦作成))

付属資料: コンパクトディスク(1枚 ; 12cm)「日本列島における海民の移動と移住 : 中世を中心に / 網野善彦講演」(1997年6月21日第1回常民文化研究講座における講演)

活動年譜 日本常民文化研究所と網野善彦: p277-282

参考文献-講演をよりよく理解するために: 巻末p5

収録内容

  • 二つの太良荘 : 戦後歴史学への自己批判 / 山本幸司 [執筆]
  • 網野・安良城論争をめぐって / 三鬼清一郎 [執筆]
  • 近世史から見た網野善彦の業績 / 山口徹 [執筆]
  • 網野さんの原点の、更なるルーツ / 江田豊 [執筆]
  • 月島分室の回想断片 / 五味克夫 [執筆]
  • 網野の軌跡、その成果と残されている課題 / 二野瓶徳夫 [執筆]
  • 網野君は何を遺したか : 網野君と私 / 速水融 [執筆]
  • 網野善彦と日本常民文化研究所 : マルクス主義から"常民"主義へ / 佐野賢治 [執筆]
  • 古文書採訪の記録 : 月島分室時代の網野善彦の足跡 / [執筆]
  • 時国家調査で得たもの / 泉雅博 [執筆]
  • 百姓は農民ではない : 百姓・非農業民・常民文化研究所 / 白水智 [執筆]
  • 海民という概念 / 盛本昌広 [執筆]
  • 「海民的」企業家・時国左門の秘められた北方交易 : 幕末、時国家の廻船交易の再検討 / 田島佳也 [執筆]
  • 列島史における「企業家」群像 : 網野善彦「無縁」論・「百姓」論の先へ / 関口博巨 [執筆]
  • 「古文書返却の旅」を受け継ぐ / 窪田涼子 [執筆]
  • 考古学からみた網野善彦 / 河野眞知郎 [執筆]
  • 網野善彦と民俗学 / 福田アジオ [執筆]
  • 虹の彼方の網野善彦 : 文化人類学の立場から / 小馬徹 [執筆]
  • 建築史の立場から / 西和夫 [執筆]
  • 「歴史民俗資料学」の提唱 / 田上繁 [執筆]
  • 「資料学」という場 / 越智信也 [執筆]
  • 非文字資料と網野善彦 / 川田順造 [執筆]
  • 翻訳からみた網野善彦の方法論 / アラン・クリスティ [執筆] ; 楠本和佳子訳

内容説明・目次

内容説明

日本中世史のみならず、広く日本史研究全般にわたって清新な風を吹き込んだ網野善彦。その独自の学問の形成過程、とりわけ「海からの視点」と「非農業民」への着目において大きな示唆を与えたのが日本常民文化研究所である。かつての同僚や次世代の研究者22人が、網野の研究の軌跡とその継承・発展の可能性を縦横に論じる。

目次

  • 第1章 戦後歴史学と網野善彦(二つの太良荘—戦後歴史学への自己批判;網野・安良城論争をめぐって;近世史から見た網野善彦の業績)
  • 第2章 海への開眼—日本常民文化研究所月島分室での活動(網野さんの原点の、さらなるルーツ(月島分室の調査活動から1);月島分室の回想断片(月島分室の調査活動から2);網野の軌跡、その成果と残されている課題(月島分室の調査活動から3);網野君は何を遺したか—網野君と私(月島分室の調査活動から4);網野善彦と日本常民文化研究所—マルクス主義から“常民”主義へ;古文書探訪の記録—月島分室時代の網野善彦の足跡)
  • 第3章 非農業民の位置づけ—神奈川大学常民研での調査活動(時国家調査で得たもの;百姓は農民ではない—百姓・非農業民・常民文化研究所;海民という概念;「海民的」企業家・時国左門の秘められた北方交易—幕末、時国家の廻船交易の再検討;列島史における「企業家」群像—網野善彦「無縁」論・「百姓」論の先へ;「古文書返却の旅」を受け継ぐ)
  • 第4章 諸学との交流と葛藤(考古学からみた網野善彦;網野善彦と民俗学;虹の彼方の網野善彦—文化人類学の立場から;建築史の立場から)
  • 第5章 資料学への途(「歴史民俗資料学」の提唱;「資料学」という場;非文字資料と網野善彦;翻訳から見た網野善彦の方法論)

「BOOKデータベース」 より

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