現代思想の断層 : 「神なき時代」の模索

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現代思想の断層 : 「神なき時代」の模索

徳永恂著

(岩波新書, 新赤版 1205)

岩波書店, 2009.9

タイトル別名

現代思想の断層 : 神なき時代の模索

タイトル読み

ゲンダイ シソウ ノ ダンソウ : 「カミナキ ジダイ」ノ モサク

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内容説明・目次

内容説明

神は死んだ—ニーチェの宣告は、ユダヤ・キリスト教文化を基層としてきた西欧思想に大きな深い「断層」をもたらした。「神の力」から解き放たれ、戦争と暴力の絶えない二〇世紀に、思想家たちは自らの思想をどのように模索したか。ウェーバー、フロイト、ベンヤミン、アドルノ、ハイデガーらの、未完に終った主著から読み解く。

目次

  • 第1章 マックス・ウェーバーと「価値の多神教」(ウェーバーの人間像—その詩と真実;アメリカへの旅で経験したこと;経済史から文化史を経て普遍史へ—キリスト教の意味;運命としての「合理化」のゆくえ)
  • 第2章 フロイトと「偶像禁止」(イタリアへの旅;ユダヤ教と偶像禁止;ミケランジェロのモーゼ像;『人間モーゼと一神教』—「父親殺し」として;アイデンティティの自発的解体)
  • 第3章 ベンヤミンと「歴史の天使」(ベンヤミンの方法、あるいは方法としてのベンヤミン;「ユダヤ神学」と「マルクス主義」—「歴史の概念について」の読解;「新しい天使から歴史の天使」へ;純白の未来—時間論の地平で)
  • 第4章 アドルノと「故郷」の問題—ハイデガーとの対決(アドルノ対ハイデガー;キルケゴールと美的なものの構成;『啓蒙の弁証法』の成立;「故郷」の非神話化)
  • 断層の断面図あるいは、「大きな物語」の発掘—あとがきに代えて

「BOOKデータベース」 より

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