地球環境史からの問い : ヒトと自然の共生とは何か

書誌事項

地球環境史からの問い : ヒトと自然の共生とは何か

池谷和信編著

岩波書店, 2009.10

タイトル別名

Approaches to global environmental history : towards a harmony of nature and society

地球環境史からの問い : ヒトと自然の共生とは何か

タイトル読み

チキュウ カンキョウシ カラノ トイ : ヒト ト シゼン ノ キョウセイ トワ ナニ カ

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注記

欧文タイトルは標題紙裏による

参考文献: 各節末

地球環境史を知るための文献案内: p362-367

内容説明・目次

内容説明

いま環境問題が人類への急務の課題となっている。その一方で一面的なエコポリティクス(自然保護政策)のため、古くから自然と共生してきた人々が排除され、各地で論争や紛争まで引き起こしている。地球環境史はヒトと自然=地球の生態との歴史的な関わりを学際的に明らかにし、「ヒトと自然の共生とは何か」を問いなおす。

目次

  • 第1章 地球環境史は何を明らかにしようとしているか(気候変動と現代文明—年縞と文明史;世界の狩猟活動をめぐる人類史;ヒトの生業は生と死にどう関わってきたか—森林焼畑民のライフコースと人口史;一九世紀のコレラ・パンデミックと南アジア世界—環境史としての疫病史;絵図からみた日本の植生史)
  • 第2章 文明はいかに生まれたか(砂漠が育んだ文明—アフロ・ユーラシアの乾燥地;海の文明—オーストロネシアン;タカラガイと文明—東ユーラシア)
  • 第3章 ヒトは自然をいかに育ててきたか—森林や草原に刻まれた歴史(環境史からみた日本の森林—森林言説を検証する;東南アジア大陸部における山地民の移住史と環境利用;ヒマラヤにおける放牧地利用の生態史—草地・森林への牧畜の影響;ギニア南部森林地域における村落林の生態史—ドーナツ状森林の機能と成因)
  • 第4章 自然はヒトをどう変えてきたか—動物や植物からみた歴史(熱帯雨林と文化—沈香はどこから来てどこヘ行くのか;ゴースト・ネイチャー—北米における毛皮フロンティアの展開とエコクライシス;ナマコをめぐるエコ・ポリティクス—ナマコ戦争とワシントン条約;アラビア半島のビャクシン林の利用と保全)
  • 第5章 ヒトと自然との共生とは何か—保全思想の歴史と未来(森林と農地の境界をめぐる自然資源とコモンズ—現代の環境政策と地域住民;イギリス帝国における保全思想;環境思想の形成史;地球環境問題と環境史の将来)

「BOOKデータベース」 より

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