『歴代名画記』 : 「気」の芸術論
著者
書誌事項
『歴代名画記』 : 「気」の芸術論
(書物誕生 : あたらしい古典入門)
岩波書店, 2010.1
- タイトル別名
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歴代名画記 : 気の芸術論
『歴代名画記』 : 「気」の芸術論
- タイトル読み
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『レキダイ メイガ キ』 : 「キ」 ノ ゲイジュツロン
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注記
参考文献: p209-212
巻末に関係略年表あり
内容説明・目次
内容説明
中国の絵画は、雪舟など日本の水墨画の源流となった淡白な山水画だけではないし、その芸術論は、老荘思想を基礎としたものだけではない。本当はもっと複雑多彩であり、実に私たちはそうした中国の絵画論、芸術論から多大な影響を受けているのだ。『歴代名画記』、この隠れた名著は、「画史」の嚆矢として中国の絵画論・芸術論を代表する。名人上手に奇人傑物の画人伝、作者の人物評価と作品評価の関係、儒教にも老荘にも共通する「気」の思想と用筆論の真髄など、日本にも受容されたこの書物の魅力と思想史的背景を、豊富な関連図版とともにいきいきと読み解く。
目次
- 第1部 書物の旅路—中国の芸術観(『歴代名画記』の背景にあるもの;執筆の動機—『歴代名画記』と『法書要録』;コレクター・書家・画家としての張彦遠;構成にこめられた意図;『歴代名画記』の受容)
- 第2部 作品世界を読む—「画の六法」と画人伝(絵画の源流;絵画の興廃;気韻生動—画の六法;山水画と樹石画;気の用筆論;スタイル・模写・鑑賞;天然と人工—画人伝より(一);文人と絵画—画人伝より(二))
「BOOKデータベース」 より