現代人は救われ得るか : 平成の思想と文芸
著者
書誌事項
現代人は救われ得るか : 平成の思想と文芸
新潮社, 2010.6
- タイトル別名
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現代人は救われ得るか : 平成の思想と文芸
- タイトル読み
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ゲンダイジン ワ スクワレウルカ : ヘイセイ ノ シソウ ト ブンゲイ
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内容説明・目次
内容説明
暴力によって、犯罪によってしか、現代人は結びあえないのか—江藤淳『成熟と喪失』から四十三年、今、我々は新たな時代精神の出現を目撃する。昭和天皇大喪の礼から『1Q84』まで、平成の現実リアリティ感覚を根底から問う批評の冒険。
目次
- 第1章 平成年間ははじまったのか(平成の時代精神;もし野村秋介と中上健次が生きていれば;オウム真理教の絶対他力;阪神大震災が顕わにした国家の実相;地震で破壊された故郷に立つ村上春樹)
- 第2章 「子供」という存在への問い(舞城王太郎は子供の世界にとどまる;写生文的時間の拒否—佐藤友哉;情報処理のプロセスとしての「現在」—保坂和志;「無責任」という使命—島田雅彦;一緒にコンビニに行く親子—長嶋有)
- 第3章 「仏界」と「魔界」の現在形(平成の川端康成—堀江敏幸;日常のなかのデュオニソス空間—川上弘美;「ごっこ」の世界は終らない—江國香織)
- 終章 現代人は救われ得るか(『1Q84』世界の絶対善と悪)
「BOOKデータベース」 より