書誌事項

江戸の「知」 : 近世注釈の世界

鈴木健一編

森話社, 2010.10

タイトル別名

江戸の知 : 近世注釈の世界

タイトル読み

エド ノ チ : キンセイ チュウシャク ノ セカイ

大学図書館所蔵 件 / 107

注記

内容: 『江戸の「知」 -- 近世注釈の世界』に向けて, I: 上代 -- 理想郷への憧憬(「「近世神話」からみた『古事記伝』注釈の方法」-「歌聖・柿本人麻呂の変貌」), II: 中古 -- みやびの希求(「古典注釈の変容と展開」-「夕霧雲居雁初夜場面における贈答歌について」), III: 中世 -- 思想の探求(「気韻の和歌」-「近世高僧伝の虚と実」), 付録: 作品別・江戸時代主要注釈書一覧

作品別・江戸時代主要注釈書一覧 杉田昌彦ほか編: p[333]-341

収録内容

  • 『江戸の「知」 -- 近世注釈の世界』に向けて / 鈴木健一 [執筆]
  • 「近世神話」からみた『古事記伝』注釈の方法 : 問題提起的に / 山下久夫 [執筆]
  • 構造化される神話 : 本居宣長における黄泉の位置づけをめぐって / 金沢英之 [執筆]
  • 近世の風土記注釈 : 唐橋世済の豊後国風土記注釈 / 兼岡理恵 [執筆]
  • 歌聖・柿本人麻呂の変貌 : 近世国学における注釈の問題 / 城﨑陽子 [執筆]
  • 古典注釈の変容と展開 : 『女郎花物語』をめぐって / 西田正宏 [執筆]
  • 堂上の諸抄集成 : 京都大学附属図書館蔵中院文庫本『古今和歌集注』の紹介を兼ねて / 海野圭介 [執筆]
  • 『土佐日記』主題論の展開 : 『土佐日記解』秋成序文の受容 / 田中康二 [執筆]
  • 『伊勢物語』二十四段の「かこと」の解釈をめぐって / 鈴木健一 [執筆]
  • 『伊勢物語集注』の注釈態度について : 好色批判の観点から / 瀬尾博之 [執筆]
  • 『続落久保物語』考 : 五井蘭洲の物語注釈と物語創作 / 天野聡一 [執筆]
  • 夕霧雲居雁初夜場面における贈答歌について : 注釈史から浮き彫りになるもの / 杉田昌彦 [執筆]
  • 気韻の和歌 : 新古今注『尾張廼家苞』の要諦 / 寺島恒世 [執筆]
  • 『百人一首』注釈史の江戸 : 「逢坂山のさねかづら」歌をめぐって / 田代一葉 [執筆]
  • 中世擬古物語『夢の通ひ路物語』蓬左文庫本頭注の方法 / 中島正二 [執筆]
  • 『徒然草』から江戸文学へ : 注釈書を手がかりに / 川平敏文 [執筆]
  • 近世高僧伝の虚と実 : 道元伝記の変容を中心に / 堤邦彦 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

過去の作品に描かれたことば・心情・生活様式などを理解し、人間や社会の意味を求めようと模索する江戸時代の「知」の特徴とはどのようなものか。古代から中世に至る「古典」に向き合った、近世のさまざまな注釈の営みを読み解く。

目次

  • 1 上代—理想郷への憧憬(「近世神話」からみた『古事記伝』注釈の方法—問題提起的に;構造化される神話—本居宣長における黄泉の位置づけをめぐって;近世の風土記注釈—唐橋世済の『豊後国風土記』注釈 ほか)
  • 2 中古—みやびの希求(古典注釈の変容と展開—『女朗花物語』をめぐって;堂上の諸抄集成—京都大学附属図書館蔵中院文庫本『古今和歌集注』の紹介を兼ねて;『土佐日記』主題論の展開—『土佐日記解』秋成序文の受容 ほか)
  • 3 中世—思想の探求(気韻の和歌—新古今朝『尾張廼家苞』の要諦;『百人一首』注釈史の江戸—「逢坂山のさねかづら」歌をめぐって;中世擬古物語『夢の通ひ路物語』蓬左文庫本頭注の方法 ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ