内田魯庵山脈 : 「失われた日本人」発掘

書誌事項

内田魯庵山脈 : 「失われた日本人」発掘

山口昌男著

(岩波現代文庫, 学術 ; 245-246)

岩波書店, 2010

タイトル別名

内田魯庵山脈 : 失われた日本人発掘

タイトル読み

ウチダ ロアン サンミャク : ウシナワレタ ニホンジン ハックツ

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注記

初版: 晶文社(2001年1月)刊

解説(石塚純一著): 下巻p445-454

主要参考文献: 下巻末p25-40

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784006002459

内容説明

明治から昭和初期にかけて健筆をふるった内田魯庵(一八六八‐一九二九)。彼はドストエフスキーやトルストイをいち早く日本に紹介したことで有名だが、他方趣味や遊びを共にした市井の自由人たちのネットワークの形成に大きな影響を与えた。本書は魯庵を手がかりに、近代日本の埋もれた知の水脈を発掘する歴史人類学の試みである。上巻では西沢仙湖、林若樹、坪井正五郎、清水晴風ら雑誌『集古』につどった人々が取り上げられる。

目次

1 魯庵の水脈(その始まり;明治の逸人—西沢仙湖;野のアカデミー—集古会;和綴の雑誌—『集古』;蒐集家の筆頭—林若樹;人類学の祖にして趣味の人—坪井正五郎;精神の系譜を捏造する—フレデリック・スタール;神田の玩具博士—清水晴風;江戸百科全書派の美校教授—竹内久一;三村竹清の日記 ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784006002466

内容説明

日本近代の知の最良の部分を体現する内田魯庵と彼をとりまく粋な人間たち。下巻では趣味誌「いもづる」が作った地方のネットワーク、魯庵と荷風の関係、魯庵の文化史家としての側面、本好きの若い友人たちとの交際などを描く。『「挫折」の昭和史』『「敗者」の精神史』と共に、「日本近代史の見えない部分」を描く歴史人類学三部作が完結。

目次

  • 2 魯庵の星座(地方を結ぶ「いもづる」ネットワーク;「いもづる」に集まった人びと;ハイブラウ魯庵の敗北—三田平凡寺;大正の現実と国際的知を繋ぐ力—アントニン・レーモンド ほか)
  • 3 魯庵のこだま(『バクダン』を読む—文化史家魯庵;奇の人類学;未来派・戦争画批評;広告・ポスター考 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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