「正義」を考える : 生きづらさと向き合う社会学
著者
書誌事項
「正義」を考える : 生きづらさと向き合う社会学
(NHK出版新書, 339)
NHK出版, 2011.1
- タイトル別名
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正義を考える : 生きづらさと向き合う社会学
- タイトル読み
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「セイギ」 オ カンガエル : イキズラサ ト ムキアウ シャカイガク
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注記
引用・参考文献: p283-286
内容説明・目次
内容説明
なぜ今「正義」なのか?経済格差のもとに社会が分断され、異文化との軋轢や理解不能な他者への脅えが生じるなか、「善」はもはや抽象的お題目にすぎないのか?ケータイ小説から沖縄基地問題までの多様な事例の検討、意表をつく思考実験、そしてカントからサンデルにいたる正義の理論を徹底的に吟味し、普遍的連帯のアクロバティックな可能性を論じる。大澤社会学、至高の到達点。
目次
- 第1章 物語化できない人生—「生きづらさ」の現在を考える(蝉の八日目;新しい傷;物語化できない他者)
- 第2章 正義の諸理論—サンデルからアリストテレスまで遡る(功利主義—「量大多数」か「最大幸福」か;リベラリズム—普遍性こそ正義の条件;コミュニタリアン—共同体こそ正義の条件;アリストテレス主義—幸福こそ正義の目的)
- 第3章 資本/国家/民主主義—物語はなぜ崩壊するのか(アリストテレスの盲点—快のパラドクス;アキレスと亀—“資本”のパラドクス;絶対王権をめぐる謎—市民社会のパラドクス;sリート主義と民主主義—代表制のパラドクス)
- 第4章 普遍的「正義」への渇望—リベラリズム再検討(イエスの奇妙な喩え話;二種類の物神化;知性の囲い込み;分断される労働者階級)
- 第5章 癒す人—正義と“普遍性”(マルクスはなぜホメロスに感動するのか;何が普遍的連帯を可能にするのか;人は運命を変えられるか;「新しい傷」はいかに癒されるか)
「BOOKデータベース」 より