書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ

書誌事項

書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ

若島正, 沼野充義編

研究社, 2011.6

タイトル別名

Revising Nabokov revising

書きなおすナボコフ読みなおすナボコフ

タイトル読み

カキナオス ナボコフ、ヨミナオス ナボコフ

大学図書館所蔵 件 / 125

注記

ウラジーミル・ナボコフ年譜: p337-343

ウラジーミル・ナボコフ主要著作リスト: p332-336

参考文献・索引あり

内容説明・目次

内容説明

ウラジーミル・ナボコフは、ロシア語から英語へ、さらには英語からロシア語へと自作の翻訳を行った。また、全著作にわたって、ナボコフ的な主題の変奏を繰り返した。こうした終わりのない「書きなおし」あるいは「改訂」(revising)の作家であったナボコフを、従来の読み方を「改訂」すべく「読みなおし」てみようとするのが本書である。海外の一流研究者を集めて京都で開催された、国際ナボコフ学会での研究発表論文を中心に構成。『賜物』をめぐる沼野充義+若島正の対談を付す。附録、索引も充実。

目次

  • 第1章 魅惑された狩人たち(『ロリータ』再訪—新たな注釈者として;「カスビームの床屋」再訪—いつも失敗する読者 ほか)
  • 第2章 巨大な眼球(ナボコフの語りについて—「クリスマス」の誤訳から;『オネーギン』注釈から『青白い炎』までの道程—ナボコフとロトマンの注釈を比較しながら ほか)
  • 第3章 未踏の地(「マドモワゼル・O」をめぐって—アダム・サールウェル『ミス・ハーバート』;「ほとんど完成しているが、ほんの一部だけ手直しされている」—ナボコフ作品における終わりなき改訂 ほか)
  • 第4章 ロシアへの鍵(ナボコフとロシア文学史;亡霊ロシア詩人—一九三〇年代末から一九五〇年代初頭におけるウラジーミル・ナボコフの詩学と地位 ほか)
  • 対談 沼野充義・若島正(ロシア語作家としてのナボコフ—『賜物』のベルリンから『ロリータ』のアメリカへ)

「BOOKデータベース」 より

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