カッシーラーのシンボル哲学 : 言語・神話・科学に関する考察
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書誌事項
カッシーラーのシンボル哲学 : 言語・神話・科学に関する考察
知泉書館, 2011.9
- タイトル別名
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言語神話科学に関する考察
- タイトル読み
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カッシーラー ノ シンボル テツガク : ゲンゴ シンワ カガク ニ カンスル コウサツ
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注記
博士学位論文 (聖学院大学, 2011年) に加筆と修正を加えたもの
参考文献: p[259]-265
欧文目次: p[275]-284
内容説明・目次
内容説明
エルンスト・カッシーラーの主著『シンボル形式の哲学』は「言語」「神話的思考」「認識の現象学」の三つの主題によって構成される。著者は関連する文献をも駆使して本書を読解することにより、その全体像を初めて本格的に解明する。まず「言語」ではヘルダーやフンボルトの言語論の影響を通して、シンボルとしての言語がいかに文化的生活を可能にする根源的な力であるかを明らかにする。「神話的思考」については、シンボル哲学全体を基礎づける自然的シンボル機能を検討し、言語と神話の起源を考察することによりシンボル形式の原始状態としての「神話的思考」の特質を考察する。「認識の現象学」では、人間文化の最高にして最も特徴的な成果である科学および科学的思考を、それとは対照的な神話的思考と比較しつつ、シンボル形式との関連を追究することにより、新たな認識の道を切り開く。
目次
- 序章 『シンボル形式の哲学』とカッシーラーの研究
- 第1章 現代ドイツにおける言語論の歩み—ヘルダー、フンボルトからカッシーラーへ
- 第2章 カッシーラーにおける神話の哲学—シンボルの根源としての神話的思考
- 第3章 シンボル的直観と再現前化作用—『シンボル形式の哲学』第三巻の考察
- 第4章 シンボル形式としての科学的思考—概念と記号の関係からの考察
- 第5章 心身論とシンボル機能—『“精神”と“生命”』と題する二論文の考察
- 第6章 新たなる人間の定義—晩年の著書『人間』の考察
- 終章 『シンボル形式の哲学』の後世への影響
- 付録 カッシーラーの宗教理解—カントを中心とした啓蒙主義理解の考察
- 資料(訳) エルンスト・カッシーラー:フンボルトの言語哲学におけるカント的要素
「BOOKデータベース」 より