神をも騙す : 中世・ルネサンスの笑いと嘲笑文学

書誌事項

神をも騙す : 中世・ルネサンスの笑いと嘲笑文学

宮下志朗著

岩波書店, 2011.10

タイトル別名

神をも騙す : 中世ルネサンスの笑いと嘲笑文学

タイトル読み

カミ オモ ダマス : チュウセイ ルネサンス ノ ワライ ト チョウショウ ブンガク

大学図書館所蔵 件 / 142

この図書・雑誌をさがす

内容説明・目次

内容説明

もっとも神聖なものを笑い、真実それ自体を笑わせる。中世末期からルネサンスへ、言語の壁を越えて根を張った、「笑い」の連鎖をたどる。ラブレー、ヴィヨン、ボッカッチョ、そして民衆本『トリスタン』と『ティル・オイレンシュピーゲル』—嘲笑・哄笑・艶笑は伝染する。そして、下ネタとくすぐりの波に乗れるのは、自己を笑える者のみなのだ。軽快な足取りで、まがまがしくも生気にあふれた物語の海を渡る。底のない笑いの渦に命がけで身を躍らせるメンタリティ。その裏側には、みずみずしい個我の意識が貼りついていた。規格外の「近代」を、笑いの古層から掘り起こす。

目次

  • 序章 笑いのスペクトル
  • 第1章 神をも騙す—ベルールの『トリスタン』を読む
  • 第2章 嘲笑文学としてのコンゲーム—カランドリーノからグラッソへ
  • 第3章 ヴィヨン、最後の事件
  • 第4章 無銭飽食の手引き—ヴィヨン、伝説となる
  • 第5章 『ティル・オイレンシュピーゲル』のヨーロッパ彷徨
  • 終章 この滑稽にして曖昧な世界

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ