神をも騙す : 中世・ルネサンスの笑いと嘲笑文学
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書誌事項
神をも騙す : 中世・ルネサンスの笑いと嘲笑文学
岩波書店, 2011.10
- タイトル別名
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神をも騙す : 中世ルネサンスの笑いと嘲笑文学
- タイトル読み
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カミ オモ ダマス : チュウセイ ルネサンス ノ ワライ ト チョウショウ ブンガク
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内容説明・目次
内容説明
もっとも神聖なものを笑い、真実それ自体を笑わせる。中世末期からルネサンスへ、言語の壁を越えて根を張った、「笑い」の連鎖をたどる。ラブレー、ヴィヨン、ボッカッチョ、そして民衆本『トリスタン』と『ティル・オイレンシュピーゲル』—嘲笑・哄笑・艶笑は伝染する。そして、下ネタとくすぐりの波に乗れるのは、自己を笑える者のみなのだ。軽快な足取りで、まがまがしくも生気にあふれた物語の海を渡る。底のない笑いの渦に命がけで身を躍らせるメンタリティ。その裏側には、みずみずしい個我の意識が貼りついていた。規格外の「近代」を、笑いの古層から掘り起こす。
目次
- 序章 笑いのスペクトル
- 第1章 神をも騙す—ベルールの『トリスタン』を読む
- 第2章 嘲笑文学としてのコンゲーム—カランドリーノからグラッソへ
- 第3章 ヴィヨン、最後の事件
- 第4章 無銭飽食の手引き—ヴィヨン、伝説となる
- 第5章 『ティル・オイレンシュピーゲル』のヨーロッパ彷徨
- 終章 この滑稽にして曖昧な世界
「BOOKデータベース」 より