王朝助動詞機能論 : あなたなる場・枠構造・遠近法

書誌事項

王朝助動詞機能論 : あなたなる場・枠構造・遠近法

渡瀬茂著

(研究叢書, 441)

和泉書院, 2013.11

タイトル別名

王朝助動詞機能論 : あなたなる場枠構造遠近法

タイトル読み

オウチョウ ジョドウシ キノウロン : アナタナル バ・ワク コウゾウ・エンキンホウ

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内容説明・目次

内容説明

国文学と国語学の垣根を越え、助動詞が平安朝の文学作品の場面や章段、さらに作品全体で果たす機能について論じ、一方で従来の助動詞の理解を問い直す試み。平安朝の助動詞は世界の時空を主体的に測り、人の心に働きかけて情動を引き起こし、豊かに機能していることを明らかにする。

目次

  • 1 助動詞「けり」とあなたなる場の時空(「けり」と「り」「たり」の完了性;栄花物語の周辺的記事における「けり」の多用 ほか)
  • 2 「き」「けり」と物語の枠構造(枠構造の「けり」と大和物語の文体;「き」の情動性と枕草子における枠構造の萌芽 ほか)
  • 3 時空と心理の遠近法(源氏物語における臨場的場面の「つ」と「ぬ」;垣間見の「たり」と「り」—眼前の事物をとらえる ほか)
  • 4 作品の叙述の基調としての動詞終止形(王朝散文の動詞終止形;堀辰雄「不器用な天使」の文体における動詞終止形)

「BOOKデータベース」 より

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