律令国郡里制の実像

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律令国郡里制の実像

平川南著

吉川弘文館, 2014.5

タイトル読み

リツリョウ コクグンリセイ ノ ジツゾウ

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内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784642046138

内容説明

古代日本の地方を領域支配するための行政機構=国・郡・里制とはいかなるものだったのか。木簡や漆紙文書、墨書土器など、文字資料を駆使し古代社会の実態を解き明かしてきた著者による研究書上巻。道制・城制と国府、郡について、石川県加茂遺跡の〓(ぼう)示札、新潟県西部遺跡の漆紙文書、秋田城跡の漆紙文書、群馬県の多胡碑などから、その実像に迫る。

目次

  • 序章 〓(ぼう)示札
  • 第1章 道制(古代の籍帳と道制—発掘された古代文書から;古代東国史の再構築に向けて;七道の結節国—甲斐・飛騨・美作;「東山道」の呼称—奈良県西大寺旧境内出土木簡)
  • 第2章 城制(古代における東北の城柵;越後国の城制論—新潟県村上市西部遺跡出土の漆紙文書)
  • 第3章 国府(文献史料からみた出羽国府論;秋田城跡漆紙文書からみた出羽国府論;古代地方都市論—多賀城とその周辺;八幡林官衙遺跡木簡と地方官衙論;国司を「大夫」と尊称する)
  • 第4章 郡家と里・郷(古代の郡家と所在郷;建部碑—多胡碑の輝き;古代越後国の磐船郡と沼垂郡—新潟県胎内市屋敷遺跡出土木簡から発して)
巻冊次

下 ISBN 9784642046145

内容説明

古代日本の地方を領域支配するための行政機構=国・郡・里制とはいかなるものだったのか。木簡や漆紙文書、墨書土器など、文字資料を駆使し古代社会を解き明かしてきた著者による研究書下巻。里と村、郡・村印と私印、国・郡・里および村を結ぶもの—駅家と駅制、海・河川、馬について、地名表記の墨書・刻書土器・出土古印と印影などから実像に迫る。

目次

  • 第5章 里と村(「里長」と「里刀自」;古代における里と村)
  • 第6章 郡・村印と私印(古代郡印論;郡「佐」銅印—秋田県由利本荘市川口の大覚遺跡出土銅印;長野県内出土・伝世の古代印の再検討;発掘された村の印—「磐前村印」)
  • 第7章 国・郡・里および村を結ぶもの1—駅家と駅制(蚶形駅家—秋田県秋田市秋田城跡出土第一〇号漆紙文書;山陰道粟鹿駅家—兵庫県朝来市柴遺跡出土木簡;東海道推定安候駅家跡(東平遺跡)出土の「騎兵長」墨書土器;甲斐国駅制再考;烽遺跡発見の意義)
  • 第8章 国・郡・里および村を結ぶもの2—海・河川(古代における地域支配と河川;古代港湾都市論—犀川河口と河北潟沿岸遺跡群出土文字資料から;港湾と海上ルート—中世都市鎌倉以前)
  • 第9章 国・郡・里および村を結ぶもの3—馬(古代社会と馬—東国国府と栗原郷、「馬道」集団)

「BOOKデータベース」 より

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