東大で文学を学ぶ : ドストエフスキーから谷崎潤一郎へ
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書誌事項
東大で文学を学ぶ : ドストエフスキーから谷崎潤一郎へ
(朝日選書, 920)
朝日新聞出版, 2014.6
- タイトル読み
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トウダイ デ ブンガク オ マナブ : ドストエフスキー カラ タニザキ ジュンイチロウ エ
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注記
2013年4月11日-7月18日まで東京大学で「近現代小説研究2」として14回行われた授業をもとにしたもの (単行本化にあたって、諸事情により割愛した授業あり)
主な参考文献: p272-276
内容説明・目次
内容説明
いま最も脂がのっている小説家が、東大生150人を前に、14回にわたって、挑発的、刺激的、縦横無尽に、世界文学、日本文学を語りつくした名講義。小説の起源を古代中国の歴史と志怪・伝奇にまでさかのぼって見極め、翻って、横光利一「純粋小説論」、小林秀雄「私小説論」、柳田國男「山の人生」からドストエフスーの小説の重要な場面に必ず差し込む斜めの光を発見する。斜光はいったいどこから来るのか、そして何を照らし出すのか?われわれは斜光に導かれて、フロイトの「家族小説」へ、そして『源氏物語』へ、さらに谷崎潤一郎へとたどり着く…。学生には全講義の要約がレポートとして課せられた。そのレポート16本を収録する。
目次
- 第1講義 小説家が小説を解剖する(近代小説のはじまり;フォースターによる歴史と小説 ほか)
- 第2講義 ドストエフスキー『罪と罰』を読む—人殺しの残酷な物語はなぜ読み継がれてきたのか(横光利一と小林秀雄の「偶然と必然の問題」から、ドストエフスキーを考える;すぐれた作家は場面に集中する ほか)
- 第3講義 「もはや誰の息子でもない」—犯罪小説、探偵小説、家族小説を読む(「三菱銀行猟銃強盗・人質事件」;二十世紀の三大発明の一つ、精神分析 ほか)
- 第4講義 『古事記』と神話批判としての『源氏物語』(『古事記』の構成について;「倭建命」の物語、貴種流離譚 ほか)
- 第5講義 谷崎潤一郎—渡りをへたる夢のうきはし(谷崎潤一郎『鍵』をこっそり読んだ;谷崎潤一郎と映画 ほか)
「BOOKデータベース」 より