書誌事項

平和憲法の深層

古関彰一著

(ちくま新書, 1122)

筑摩書房, 2015.4

タイトル読み

ヘイワ ケンポウ ノ シンソウ

大学図書館所蔵 件 / 176

注記

日本国憲法制定略年表: p13-14

内容説明・目次

内容説明

改憲・護憲の谷間で、憲法第九条の基本的な文献である議事録は、驚くべきことにこの七〇年間ほとんど紹介されてこなかった。「戦争の放棄」と「平和憲法」は、直接には関係がないし、それをつくったのは、マッカーサーでも幣原首相でもなかった。その単純でない経過を初めて解き明かす。また「憲法はGHQの押し付け」と言われるが実際はどうだったか。「日本は平和国家」といつから言われてきたのか。「敗戦」を「終戦」に、「占領軍」を「進駐軍」と言い換えたのは誰が何のためだったか…などについて、日本国憲法誕生の経過を再現し、今日に至る根本的重大問題を再検討する。

目次

  • 第1章 平和憲法を見直す(三つの憲法の外見;三つの憲法と人権規定;内側から見た三つの憲法)
  • 第2章 憲法九条の深層(発案者は誰か、それはなんのためか;GHQのタイムリミット;「戦争の放棄」から「平和主義」へ;天皇制・沖縄そして九条;「芦田修正」とはなんだったのか)
  • 第3章 知られざる「平和憲法」(戦後憲法への模索;東京帝国大学憲法研究委員会の発足)
  • 第4章 憲法研究会案の意義(浮かび上がった地下水脈;憲法研究会案の誕生;GHQの研究会案への評価;鈴木安蔵の政府草案への評価と批判;憲法研究会案は、なぜ陰に追いやられてきたのか)
  • 第5章 深層から見えてきた「平和」(「平和」に飢えていた頃;「押し付け」の実像;戦争と平和の間で;七〇年目を迎える「平和憲法」)

「BOOKデータベース」 より

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