誘惑する西鶴 : 浮世草子をどう読むか
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誘惑する西鶴 : 浮世草子をどう読むか
笠間書院, 2016.2
- タイトル読み
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ユウワク スル サイカク : ウキヨ ゾウシ オ ドウ ヨムカ
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注記
学位論文(東北大学, 2014年提出)に基づくもの
内容説明・目次
内容説明
西鶴を「わかる作品」として読み直すべく、その小説作法を解明し、どう読むべきか、どう読まれるべきかを問う。そのための本書の挑戦は、一つには、創作方法としての「饒舌な沈黙」の発見、二つには、短編集の仕組みの解明、最後に、ジャンルの越境という点により行う。短編なのに、一人の長い人生を追ったドキュメンタリーのように人物を描きだす西鶴のリアリティとはどこにあるのか。テキストのことばを読みながら、作品のいたるところにある仕掛けを掘りおこし、新しい読みの扉を次々に開いていく。
目次
- 第1部 作品形成法—表象と仕掛け(『好色一代男』の方法;『好色五人女』の方法;冒頭部の仕掛け)
- 第2部 語り紡ぐ仕組み(『西鶴諸国はなし』における伝承の活用;『懐硯』における語り紡ぐ仕組み;『新可笑記』巻一における反転の仕掛け)
- 第3部 “はなし”の広がり(“こころ”と“からだ”;西鶴が描く愛の変奏)
「BOOKデータベース」 より