日本近世貨幣史の研究
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日本近世貨幣史の研究
思文閣出版, 2016.5
- タイトル読み
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ニホン キンセイ カヘイシ ノ ケンキュウ
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注記
学位論文 (京都大学, 2012年) をもとにいくつかの補訂を加えたもの
索引: 巻末pi-vi
内容説明・目次
内容説明
日本の歴史上、近世ほど多種類の貨幣が流通した時代はない。金・銀・銭という幕府制定の「三貨」、近世初頭の大名領国にみられる金銀貨「領国貨幣」、藩札や私札の紙幣などを加えればその数は膨大である。さらに銭については、地域独特の数え方もあった。こうした複雑さのいっぽう、近世の権力は貨幣制度を確立したとも認識されている。本書は、この一見矛盾する貨幣の特質を明らかにすることを試みる。近世貨幣はどのように生まれ、流通し、終焉をむかえたのか—。一国一通貨という貨幣観を解きほぐし、その独自の機能や意味づけを問いなおす良著。
目次
- 第1部 貨幣の統合と多様性(三貨制度の成立;貨幣の地域性と近世的統合;地域からみた近世中後期の通貨事情(一)—播磨を中心に;地域からみた近世中後期の通貨事情(二)—伊予の場合)
- 第2部 貨幣の機能(金銀貨の機能とその展開;貨幣改鋳と新旧貨引替機構—文政期、十五軒組合の設立を中心に;近世初期の撰銭令と銭貨の機能;貨幣の社会的・文化的効用)
- 第3部 寛永通宝の鋳造と流通(寛永通宝の第一次鋳造;寛永期の大坂銭座;享保期、大坂難波銭座の鋳銭;真鍮四文銭の鋳造と流通;まとめと展望)
「BOOKデータベース」 より