書誌事項

後藤明生コレクション

後藤明生著 ; いとうせいこう [ほか] 編集委員

国書刊行会, 2016.10-2017.10

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タイトル別名

Goto Meisei collection

タイトル読み

ゴトウ メイセイ コレクション

大学図書館所蔵 件 / 62

注記

その他の編集委員: 奥泉光, 島田雅彦, 渡部直己

1: 前期1. 2: 前期2. 3: 中期. 4: 後期. 5: 評論・エッセイ

5の内容: 「団地の中の花」ほか評論・エッセイを52編収録

後藤明生年譜 / 江波亜美子作成: 5: p413-435

月報あり

収録内容

  • 1: 関係
  • 無名中尉の息子
  • S温泉からの報告
  • 階段
  • 笑い地獄
  • パンのみに非ず
  • ああ胸が痛い
  • ある戦いの記録
  • 「楕円原理」の弾み / 渡部直己 [著]
  • 2: 誰?
  • 何?
  • 隣人
  • 書かれない報告
  • 結びつかぬもの
  • 疑問符で終る話
  • 挾み撃ち
  • Goto? Who? / 島田雅彦 [著]
  • 3: 煙霊
  • 思い川
  • 変容
  • 夢かたり
  • 智恵子の首
  • 石尊行
  • 針目城
  • 麻氐良城
  • 吉野大夫
  • 「中期」の後藤明生 / 奥泉光 [著]
  • 4: 『饗宴』問答
  • 謎の手紙をめぐる数通の手紙
  • 鰐か鯨か
  • 蜂アカデミーへの報告
  • ピラミッドトーク
  • ジャムの空壜
  • 禁煙問答
  • 『芋粥』問答
  • マーラーの夜
  • 十七枚の写真
  • 大阪城ワッソ
  • 四天王寺ワッソ
  • 俊徳道
  • 贋俊徳道名所図会
  • しんとく問答
  • 麓迷亭通信
  • 分裂的楕円高速回転 / いとうせいこう [著]
  • 5: "ブンガク"としての後藤明生 / 市川真人 [著]

内容説明・目次

巻冊次

1 ISBN 9784336060518

内容説明

気鋭のファッション・デザイナーが主催するワイルド・パーティに潜入取材を試みた週刊誌のゴースト・ライターが目にしたマスコミ業界で翻弄される関係者たちの浮薄で空虚な姿。お互いが笑い、笑われる非情な関係の中で織りなされるグロテスクな悲喜劇のうちに自らの存在証明を見出す人間を洒脱な筆で描いた「笑い地獄」。同じアパートの隣室に住む独身女性のため、密かに自動式自慰機械の開発に没頭する無名の画家の、内なる疎外からの脱出を目指す、奇行ともいうべき戦いを笑いの含蓄で描いた「ある戦いの記録」ほか、粒ぞろいの初期秀作8作を収録。
巻冊次

2 ISBN 9784336060525

内容説明

R団地に住む男のもとに県庁社会教育課からとつぜんかかってきた一本の電話。それは自身が暮らす団地についてのレポート執筆を依頼するものだった。住まいについて考察をめぐらし、住まいとの関係を模索する男の姿を描いた「書かれない報告」。あの外套はいったいどこに消え失せたのだろう?二十年前に福岡から上京した際に着ていた旧陸軍の外套の行方を求めて、大学浪人時代を過ごした地を訪れた主人公の想念は、“アミダクジ式”に脱線を繰り返しながら次々に展開する。後藤明生の小説作法のひとつの頂点をなす傑作「挾み撃ち」ほか、全7作を収録。
巻冊次

3 ISBN 9784336060532

内容説明

団地のそばの川を遡ることは時間を遡ることに似て、いつしか記憶は少年期を過ごした生まれ故郷の朝鮮北部へと導かれていく。望郷と断念の交錯する「二色刷りの時間」のなかでとらえた人間存在の喜劇性と不思議を、安らぎに満ちた筆致で描いた「思い川」。かつて信濃追分宿に実在し、隠れキリシタンであったがゆえに処刑されたという遊女・吉野大夫。二百年前の伝説を探し求め、定かならぬ伝承のラビリンスに足を踏み入れたわたしだったが、その正体はようとしてつかめぬまま小説は脱線と増殖を重ねていく…谷崎潤一郎賞受賞作「吉野大夫」ほか、全11作を収録。
巻冊次

4 ISBN 9784336060549

内容説明

スズメ蜂に刺され九死に一生を得たわたしは、その顛末と考察を「蜂アカデミー」へ報告すべく、古今東西の文献を渉猟し、蜂の被害を報じた新聞記事を蒐集し、果ては蜂被害者の取材へと出掛けていく。「蜂アカデミー」への報告に仮託した“蜂の博物誌”「蜂アカデミーへの報告」。単身赴任の初老の男が、地図を片手に大阪の街を歩き回る。ある時はマーラーの交響曲を聴くために、またある時は「四天王寺ワッソ」の見物に。そしてその道行きの末に俊徳丸の墓と思しき古墳へとたどり着く。大阪の日常を幻想空間へと異化する「しんとく問答」ほか、全16作を収録。
巻冊次

5 ISBN 9784336060556

内容説明

円と楕円、ゴーゴリとロシア、雨月物語、千円札文学論、アミダクジ式文学論、日本作家論、団地、自分史、読書遍歴—小説との境目を自在に往復して織りなされる思考のアラベスク。昭和40年代から平成年代まで、約30年のあいだに書かれ、後藤明生のエッセンスが凝縮された、50篇を越える評論・エッセイを厳選してこの一冊に収録。詳細な年譜付き。

目次

  • 昭和四十年代(団地の中の花;『私的生活』後記 ほか)
  • 昭和五十年代(「矛盾」;他者の世界 ほか)
  • 昭和六十年代(「ノアの方舟」のみなし児たち;東京の“奇跡” ほか)
  • 平成年代(分裂した楕円;“『スケープゴート』”後記 ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB22373818
  • ISBN
    • 9784336060518
    • 9784336060525
    • 9784336060532
    • 9784336060549
    • 9784336060556
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    5冊
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
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