時間と死 : 不在と無のあいだで
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時間と死 : 不在と無のあいだで
ぷねうま舎, 2016.10
- タイトル読み
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ジカン ト シ : フザイ ト ム ノ アイダ デ
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内容説明・目次
内容説明
時間を問い、死の問題に肉迫し、常識的な世界像を脱臼させてきた哲学の道の到達点を示す書下し、さて、この断崖からどこへ跳躍を?カントを出発点として、大森荘蔵の哲学と対話をつづけ、アリストテレス、アウグスチヌス、ヘーゲル、ベルクソン、そしてサルトルからデリダまで、あらゆるタイプの時間論を視野に構築された「不在の哲学」。その切っ先は死の「残酷な意味を剥奪する」地点に至った。「私」が死ぬとは、絶えず湧き出す、新たな“いま”から消滅すること、「有」から「無」への転換ではなく、「不在」から「無」への転換、あらゆる意味で「不在」である「私」が、失うもののない転換なのである。
目次
- 第1章 時間と「時間」という概念(現在・過去・未来は時間の必然的な存在性格であるのか?;空虚な時間 ほか)
- 第2章 過去が「もうない」とはいかなることか?(想起と過去;大森荘蔵の時間論を批判する ほか)
- 第3章 現在が「ある」とはいかなることか?(アリストテレスの“いま”;アウグスチヌスの現在中心主義 ほか)
- 第4章 未来は「まだない」のか?(未来の非存在)
- 第5章 「私」の死(超越論的統覚と「現存在の感じ」;物自体と英知体 ほか)
「BOOKデータベース」 より