パリ万国博覧会とジャポニスムの誕生

書誌事項

パリ万国博覧会とジャポニスムの誕生

寺本敬子著

思文閣出版, 2017.3

タイトル別名

Les expositions universelles de Paris et la naissance du Japonisme

一八六七年・一八七八年パリ万国博覧会における「日本」 : 初期日仏交流史における「日本」イメージの形成

タイトル読み

パリ バンコク ハクランカイ ト ジャポニスム ノ タンジョウ

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注記

共同博士号請求論文「一八六七年・一八七八年パリ万国博覧会における「日本」 : 初期日仏交流史における「日本」イメージの形成」(一橋大学・パリ第一大学, 2012年) に加筆・修正を行ったもの

本書関連年表: p345-349

各章末の註に参考文献あり

内容説明・目次

内容説明

一八六七年パリ万国博で日本は最初の公式参加を果たした。フランスで誕生したジャポニスムは、続く一八七八年パリ万国博でまさに開花する。この時代に、いかなる「日本」イメージが形成されていったのだろうか。ふたつのパリ万国博を舞台に交差する国家の思惑、人と物。「アジア」のなかに埋没していた日本のイメージがしだいに像を結び、やがてジャポニスムという「熱狂」へと収斂していく。日仏両国の史料を駆使し、開催国フランス、参加国日本、パリの観衆、三者の相互作用を通じてジャポニスムの誕生を解き明かす。

目次

  • 第1部 一八六七年パリ万国博覧会(「物」による日本イメージの形成(パリ万国博覧会のあゆみ;一八六七年パリ万国博覧会の開催と日本の参加;博覧会場における「日本」);外交の場としての万国博覧会—「日本」の揺らぎ(幕府使節をめぐる英仏の対抗;パリ万国博覧会における幕府外交の失敗—薩摩藩とモンブラン;フランス外務省の態度—昭武の傳役ヴィレットの報告から))
  • 第2部 一八七八年パリ万国博覧会(すれちがう万国博覧会への期待—ジャポニスム誕生の背景で(明治初期の日仏関係;フランスの産業芸術と「ジャポニスム」の誕生;一八七八年パリ万国博覧会の開催と日本の参加;日本博覧会事務局の創設と前田正名の活躍;日本における出品物の収集とその内容);博覧会場における「ジャポニスム」の広がり(博覧会場における「日本」;「日本」の展示に対するフランスの反応;ジャポニスムの多層化—大衆の「熱狂」と批評家の「落胆」))

「BOOKデータベース」 より

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