文学のなかの科学 : なぜ飛行機は「僕」の頭の上を通ったのか
著者
書誌事項
文学のなかの科学 : なぜ飛行機は「僕」の頭の上を通ったのか
勉誠出版, 2018.1
- タイトル別名
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Why had that airplane flown directly over me instead of someone else?
文学のなかの科学 : なぜ飛行機は僕の頭の上を通ったのか
- タイトル読み
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ブンガク ノ ナカ ノ カガク : ナゼ ヒコウキ ワ ボク ノ アタマ ノ ウエ オ トオッタ ノカ
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注記
初出一覧: p315-316
主要参考文献: p307-310
内容説明・目次
内容説明
寺田寅彦は、金平糖の結晶やガラスの割れ目など偶然に見える現象に法則を見いだそうとし、二葉亭四迷・夏目漱石をはじめとする近代作家たちは、文学作品のうちに隠された法則を探ろうと苦闘した。小説のなかに働く力学と、20世紀後半に確立したカオス、フラクタル、セルオートマトンといった複雑系の科学。芥川龍之介、谷崎潤一郎、村上春樹といった作家たちの文学と科学とをつなぐ、物語生成の法則を考察する。
目次
- 相似・アナロジー・フラクタル
- 第1部 カオス・フラクタル・アナロジー(物語の自己組織化—村上春樹『風の歌を聴け』;なぜ飛行機は「僕」の頭の上を通ったのか—芥川龍之介『歯車』;震災・カンディード・芥川龍之介;芥川龍之介と谷崎潤一郎—小説の筋論争をめぐって)
- 第2部 近代文学のなかの科学(近代小説の力学的構造—夏目漱石『それから』;語り手の「居所立所」—二葉亭四迷『浮雲』;科学と文学とのあいだ—寺田寅彦、石原純宛全集未収録書簡をめぐって;横光利一「文学と科学」について)
- 君なくてあしかりけり
「BOOKデータベース」 より