書誌事項

遺伝子 : 親密なる人類史

シッダールタ・ムカジー著 ; 田中文訳

早川書房, 2018.2

タイトル別名

The gene : an intimate history

タイトル読み

イデンシ : シンミツ ナル ジンルイシ

大学図書館所蔵 件 / 322

注記

原著 (c2016) の翻訳

監修: 仲野徹

参考文献: 下: p370-375

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784152097316

内容説明

「本書は、科学の歴史上、最も強力かつ“危険”な概念のひとつである『遺伝子』の誕生と、成長と、未来についての物語である」—21世紀の最重要分野となった遺伝子研究。この科学はどのような歴史をへて、今日の隆盛を迎えたのか?19世紀後半にメンデルが発見した遺伝の法則と、ダーウィンの「進化論」が出会ったとき、遺伝学は歩み始めた。ナチス・ドイツが利用した優生学による「民族浄化」という負の遺産を背負いながら、第二次世界大戦後のワトソンとクリックによるDNA二重らせん構造の発見をへて、遺伝学は生命科学そのものを変貌させてゆく。『がん‐4000年の歴史‐』でピュリッツァー賞に輝いた医学者が、専門知識と巧みなストーリー・テリング、そして自らの家系に潜む精神疾患の悲劇を織り交ぜて「遺伝子」のすべてを語る、不世出の科学ノンフィクション。

目次

  • 第1部 「遺伝子というまだ存在しない科学」—遺伝子の発見と再発見(一八六五〜一九三五)(壁に囲まれた庭;「謎の中の謎」;「とても広い空白」 ほか)
  • 第2部 「部分の総和の中には部分しかない」—遺伝のメカニズムを解読する(一九三〇〜一九七〇)(「目に見えないもの」;真実と統合;形質転換 ほか)
  • 第3部 「遺伝学者の夢」—遺伝子の解読とクローニング(一九七〇〜二〇〇一)(「乗り換え」;新しい音楽;浜辺のアインシュタインたち ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784152097323

内容説明

遺伝子の組み換えやクローニングなど、急激な研究の進展に危機感を覚えた科学者たちは、1975年に米アシロマに集い、研究のモラトリアム(一時中断)を決めた。だがその解禁後、人間の全遺伝情報を秘めた「ヒトゲノム」の解読競争にクレイグ・ベンターら世界中の科学者と企業がしのぎを削り、2000年にはヒトゲノム解読が発表された。一方、この解読後、DNA塩基配列の変化によらない後天的な遺伝現象を解明するエピジェネティクス研究が進み、山中伸弥らによるiPS細胞の作製は世界を驚嘆させた。そして今、ジェニファー・ダウドナらが開発した新技術「クリスパー/キャス9」により、人類は自らの設計図を望み通りに書き換えられる「ゲノム編集」の時代を迎えている。遺伝情報を読むだけでなく、書き換えることができるようになったとき、人間の条件はどう変わるのか?科学と倫理のせめぎ合いを通して、私たちの現在と未来を照らし出す記念碑的名著。

目次

  • 第4部 「人間の正しい研究題目は人間である」—人類遺伝学(一九七〇〜二〇〇五)(父の苦難;診療所の誕生;「介入しろ、介入しろ、介入しろ」;ダンサーたちの村、モグラの地図;「ゲノムを捕まえる」;地理学者;ヒトの本(全二三巻))
  • 第5部 鏡の国—アイデンティティと「正常」の遺伝学(二〇〇一〜二〇一五)(「それなら、わたしたちは同じね」;アイデンティティの一次導関数;最終マイル;飢餓の冬)
  • 第6部 ポストゲノム—運命と未来の遺伝学(二〇一五〜…)(未来の未来;遺伝子診断—「プリバイバー」;遺伝子治療—ポストヒューマン;エピローグ—ブヘッダ、アブヘッダ)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB25587341
  • ISBN
    • 9784152097316
    • 9784152097323
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    eng
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    2冊
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
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