原子論の可能性 : 近現代哲学における古代的思惟の反響

書誌事項

原子論の可能性 : 近現代哲学における古代的思惟の反響

田上孝一, 本郷朝香編

法政大学出版局, 2018.11

タイトル別名

原子論の可能性 : 近現代哲学における古代的思惟の反響

タイトル読み

ゲンシロン ノ カノウセイ : キンゲンダイ テツガク ニオケル コダイテキ シイ ノ ハンキョウ

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注記

文献あり

内容説明・目次

内容説明

原子論とは、世界がそれ以上分割できない最小単位、原子(アトム)から構成されているとする説である。古代ギリシアのデモクリストらに始まり、エピクロスやルクレティウスが提唱したこの世界観は、ガッサンディからヒューム、ライプニッツ、マルクスなどによる哲学的改訂を経て、現代科学にまで息づいている。明治日本における受容史や現代物理学の視点をも展望する、本邦初、全11章の包括的論集。

目次

  • 第1章 古代原子論—デモクリトスとエピクロス、二つの原子論の差異をめぐって(金澤修)
  • 第2章 ピエール・ガッサンディの原子論—エピクロス主義、キリスト教、新科学(坂本邦暢)
  • 第3章 ジョン・ロックと近代粒子説—近現代の存在論、認識論への影響(青木滋之)
  • 第4章 ライプニッツと原子論—“アトム”から“モナド”へ(池田真治)
  • 第5章 ヒューム『対話』のエピクロス的宇宙論—古代原子論とダーウィン主義の間(木島泰三)
  • 第6章 コペルニクス的転回と原子論—カントのライプニッツ受容と批判(小谷英生)
  • 第7章 マルクスの原子論—現実の理想からの疎外(田上孝一)
  • 第8章 ニーチェと原子論—不可分な自己から可分的な自己へ(本郷朝香)
  • 第9章 ハイデガーと古代原子論—古代原子論の現象学的解釈の試み(武井徹也)
  • 第10章 明治期における実在論の系譜と原子論—「一即多」の哲学の展開(白井雅人)
  • 第11章 素粒子と米粒の自己同一性—量子力学的対象と粒子概念(東克明)

「BOOKデータベース」 より

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