物流危機は終わらない : 暮らしを支える労働のゆくえ

書誌事項

物流危機は終わらない : 暮らしを支える労働のゆくえ

首藤若菜著

(岩波新書, 新赤版 1753)

岩波書店, 2018.12

タイトル読み

ブツリュウ キキ ワ オワラナイ : クラシ オ ササエル ロウドウ ノ ユクエ

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内容説明・目次

内容説明

ネットで注文した商品が、送料無料で翌日に配達される。安く早くモノが届くことは、もはや当たり前の日常だ。しかし、その荷物を運ぶドライバーは、見えないところで過酷な労働を強いられている。私たちの暮らしや経済を支える物流。それを維持するためのコストは、いったい誰が負担すべきなのか。問題提起の書。

目次

  • 第1章 宅配が止まる?—ヤマト・ショックから考える(ヤマト運輸の「サービス残業」問題;「即日配達」と「送料無料」—ネット通販以後;「お客様のために」—形骸化していったルール;社会を維持するコスト)
  • 第2章 休めない、支払われない、守られない—トラックドライバーの現実(物流の九割を占める日本経済の黒衣;ドライバーを取り囲む法制度の「抜け穴」)
  • 第3章 悩む物流—なぜこんなに安く荷物が届くのか(激化する業界競争;賃金の低下と成果主義の強化;物流二法は何をもたらしたか)
  • 第4章 経済のインフラを維持できるか—持続可能性の危機(危機の解決策はあるのか;深刻化した人手不足;「適正な料金」に向けて;運賃が先か、賃金が先か;荷主を巻き込む)
  • 第5章 物流危機が問いかけるもの(「適正」な企業が淘汰され、「不適正」な企業がはびこる;「高い質を安い価格で」の限界;ルールづくりの重要性)

「BOOKデータベース」 より

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