贈与と共生の経済倫理学 : ポランニーで読み解く金子美登の実践と「お礼制」

書誌事項

贈与と共生の経済倫理学 : ポランニーで読み解く金子美登の実践と「お礼制」

折戸えとな著

ヘウレーカ, 2019.1

タイトル別名

Economic ethics of gift and commitment

贈与と共生の経済倫理学 : ポランニーで読み解く金子美登の実践とお礼制

タイトル読み

ゾウヨ ト キョウセイ ノ ケイザイ リンリガク : ポランニー デ ヨミトク カネコ ヨシノリ ノ ジッセン ト「オレイセイ」

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注記

文献: p379-395

内容説明・目次

内容説明

有機農業の里として知られる埼玉県小川町の有機農業者、金子美登氏が始めた「お礼制」。消費者に農作物を贈与し、消費者は各々の「こころざし」に基づいてお礼をするこの仕組みは金子や地域にどのような影響を及ぼし、どんな意義があるのか—。金子や地域の人々への聞き取りによる詳細なライフストーリーと歴史学、経済学、倫理学、民俗学等の知見をもとに分析。さらにこの仕組みに埋め込まれた関係性をカール・ポランニー、玉野井芳郎、イリイチ等の議論を参照しながら理論化。ポランニーの「経済を社会関係に埋め戻す」という命題に対する、現場からの1つの解を提示する。信頼とは、責任とは、自由とは、共に生きるとはどういうことかを問う意欲作。

目次

  • 「お礼制」と人間的解放
  • 第1部 一人の決意が地域を変えた(挫折から復活へ—金子美登の物語;消費者はなぜお礼制を求めたか—尾崎史苗の物語;開かれた「地域主義」—霜里農場を取り巻く人びと)
  • 第2部 「お礼制」の可能性(生業からみる「お礼制」;「お礼制」が農民にもたらした二重の自由;「お礼制」の仕組みと意義—生産(者)と消費(者)の関係;人間の動機と経済合理性—ヴァルネラビリティというつながりの起点)
  • 第3部 「お礼制」に埋め込まれた「もろとも」の関係性(ポランニーの「埋め込み命題」と「もろとも」;責任・自由・信頼)

「BOOKデータベース」 より

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