書誌事項

死とは何か : 1300年から現代まで

ミシェル・ヴォヴェル [著] ; 立川孝一, 瓜生洋一訳

藤原書店, 2019.2-2019.3

タイトル別名

La mort et l'Occident : de 1300 à nos jours

タイトル読み

シ トワ ナニ カ : 1300ネン カラ ゲンダイ マデ

大学図書館所蔵 件 / 156

注記

下の訳者: 立川孝一

文献一覧: 下p1186-1209

関連年表(13世紀-2013年): 下p1177-1183

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784865782073

内容説明

西洋世界では、死とどう向き合ってきたのか?その歴史的変容の全貌。心性の歴史家、プロヴァンスの革命史家ヴォヴェル(1933−2018)の主著であり、“死の歴史”の到達点。宗教、哲学、文学、科学等の文献から、絵画、彫刻、建築に至る膨大な資料をもとに、中世から現代までの西欧世界(さらに新大陸に及ぶ西洋世界)を展望。上巻は18世紀初めまで。第55回日本翻訳出版文化賞受賞。

目次

  • 序章 死の鏡に映し出された人間の歴史
  • 第一部 一三〇〇年代の死—中世盛期における死の二類型(第1章 中世における死—均衡と圧力;第2章 死の古い体系;第3章 キリスト教の一〇〇〇年;第4章 逸脱者たち—吟遊詩人からカタリ派まで)
  • 第二部 死の勝利(第5章 ペストの時代;第6章 死者の叛乱と死の舞踏;第7章 死と来世についての新しいキリスト教的言説;第8章 死から墓場へ—身振りのインフレーション 251;第9章 来世への新たな戦略)
  • 第三部 ルネサンス—転機、あるいは急展開(第10章 一六世紀中葉における生と死の勢力;第11章 一六世紀における死の三つの異議申し立て;第12章 ユマニスム期における死に対する新しい感性;第13章 選択から実践へ—カトリックとプロテスタント、一つの態度か、二つの態度か)
  • 第四部 バロック時代の盛大な葬儀(一五八〇〜一七三〇年)(第14章 バロックの戦慄;第15章 時代の悲惨さ;第16章 死を血祭りにあげる;第17章 死の思索の中の生;第18章 天国と地獄の間;第19章 盛大な儀式;第20章 第二の生;第21章 否認する精神)
巻冊次

下 ISBN 9784865782110

内容説明

膨大な資料から、中世〜現代の西欧世界における“死”を展望!アナールの「死の歴史」の到達点、遂に完結!「『死を前にした時、人はごまかしをしない』とヴォヴェルは言う。これは、『なぜ死の歴史に惹かれるのか』というインタビューの質問に対する答である。『死の歴史』は、彼にとって、心性の歴史の中でも最もごまかしのない、赤裸々な真実が語られる場なのであろう。」下巻は18世紀〜現代まで。第55回日本翻訳出版文化賞受賞。

目次

  • 第五部 啓蒙の世紀—問い直される死(第22章 死は変わったか?;第23章 問い直される死(1)—教会の敗走;第24章 問い直される死(2)—死のもうひとつの言説;第25章 実践における死の変容;第26章 死の新たな技法?;第27章 死者の地位の変化;第28章 理性の眠り;第29章 フランス革命から秩序への回帰へ)
  • 第六部 安心と不安—19世紀におけるブルジョワの死(第30章 死に対する戦いに一九世紀は勝利したか?;第31章 教会による独占の終焉;第32章 最終的妥協—民衆宗教のキリスト教化;第33章 不安から安心へ;第34章 家族の輪;第35章 墓地から記念碑へ;第36章 「ベル・エポック」の裏側)
  • 第七部 現代の死(第37章 勝利と不安;第38章 「タブー」の標識;第39章 人間の死と神の死;第40章 叫びと囁き;第41章 死の再発見(一九六五—一九八〇年))

「BOOKデータベース」 より

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