徂徠学派から国学へ : 表現する人間

書誌事項

徂徠学派から国学へ : 表現する人間

板東洋介著

ぺりかん社, 2019.3

タイトル読み

ソライ ガクハ カラ コクガク エ : ヒョウゲン スル ニンゲン

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注記

平成25年(2013)9月に東京大学大学院人文社会系研究科に提出した博士論文に加筆・修正を加えたもの。-- あとがきによる

内容説明・目次

内容説明

江戸時代中期、古学派と呼ばれる二つの新興思想勢力が登場した—徂徠学と国学である。東アジアの標準思想であった朱子学は「理」による内面と外界の連続性を説いたが、有限な人間には複雑な現実を捉えきれないと見た古学派は、「古え」に依拠すべき「道」を見出し、内面と外界の間に位置する“表現”の場に人間存在の基底を模索していく。古学派の言語論や詩的表現の分析を中心に、近代知識人の宿痾となった思想的葛藤に目を配りつつ、古くて新しい人間像を探究する。

目次

  • 第1章 経世論の外部(近世日本社会と職分論;徂徠学の登場;礼楽と経済;徂徠の経書観と人間観;超越と詩—『易経』と『詩経』;治者の自己;経世論の外部;国需論争の発端)
  • 第2章 賀茂真淵の思想(「畸人」真淵;「わりなきねがひ」—『国歌八論』論争からの水脈;「直き」人々;更新された「雅び」;五十音の秩序;「直き」ものゝふの道;犬の群れと羊の群れ—共同体観の相違;文と武と—伝統への接続)

「BOOKデータベース」 より

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