1989 : ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争

書誌事項

1989 : ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争

メアリー・エリス・サロッティ著 ; 奥田博子訳

慶應義塾大学出版会, 2020.2

第2刷

タイトル別名

1989 : the struggle to create post-Cold War Europe

タイトル読み

1989 : ベルリン ノ カベ ホウカイゴ ノ ヨーロッパ オ メグル トウソウ

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注記

第2刷は、誤植の修正、ページ数の相違、出版者による交換措置などがあったため、第1刷<BB28837172>とは別書誌とした

原著 (Princeton University Press, c2009) の2014年に改訂された新版の全訳

第1刷のページ数: 上: 193, 52p. 下: 184, 94p

第2刷のページ数: 上: 193, 53p. 下: 188, 94p

参考文献: 下巻巻末p55-94

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784766426212

内容説明

1989年11月9日、突如として、ベルリンの壁は崩壊した。なぜ、崩壊したのか—。誰もが予想だにしない事態に立ちすくむなか、この好機を逃すまいと、西ドイツ首相ヘルムート・コールは、東西ドイツの統一に向けて動き始める。だが、その行く手には、崩壊の危機にあるソ連の再建を図るため、「ヨーロッパの共通の家」という壮大な構想を打ち出したゴルバチョフ、米ソに代わる第三極としてのヨーロッパの拡大を企むミッテラン、NATOを拡張し、アメリカのプレゼンスの強化を目論むブッシュが待ち構えていた—。ベルリンの壁崩壊の激動の一日と、崩壊後の歴史のダイナミズムをリアルに描き出す力作。

目次

  • 序章 東西冷戦後のヨーロッパを創造する—一九八九年と秩序の構築
  • 第1章 一九八九年の夏から秋に、何が変わったのか?(天安門事件は通用せず;アメリカは介入せず ほか)
  • 第2章 戦勝四ヶ国の復権か連邦国家の再生か(一一月九日の夜に;次に一体、何が起きるのか? ほか)
  • 第3章 一九九〇年に生まれた壮大なヴィジョン(円卓会議;反革命? ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784766426229

内容説明

1989年は、「歴史の終わり」だったのか—。もし東ドイツが中国共産党政権と同様に、市民の抗議デモへの武力鎮圧を強行していたならば、もし西ドイツが東ドイツの編入を拒否していたならば、もし西側諸国がゴルバチョフの「ヨーロッパの共通の家」構想を受け容れていたならば、ヨーロッパにはいかなる未来が待ち受けていたのか。KGB諜報員として東ドイツで壁の崩壊に立ち会い、やがてソ連崩壊の屈辱を味わったプーチンは、その時、何を心に誓ったのか。冷戦後の世界秩序をめぐる大国間の覇権争いを鮮やかに描き出し、数々の学術賞に輝いた歴史ノンフィクション、遂に刊行。

目次

  • 第4章 プレハブ型の勝利(安全保障問題の解決策—二と四を合わせるとNATOになる;政治的解決策—ドイツ連邦共和国基本法第二三条 ほか)
  • 第5章 建設許可を手に入れる(最初のアメ—資金提供;ワシントン首脳会談 ほか)
  • 結論 一九八九年から一九九〇年の遺産(別の可能性;さまざまな結果)
  • 新版のためのあとがき—一九八九年から一九九〇年への再訪とNATO拡大の起源(色褪せる記憶;ありがたくない便りを届ける ほか)

「BOOKデータベース」 より

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