国民国家と不気味なもの : 日露戦後文学の〈うち〉なる他者像
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書誌事項
国民国家と不気味なもの : 日露戦後文学の〈うち〉なる他者像
新曜社, 2020.3
- タイトル別名
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日露戦後文学のうちなる他者像
- タイトル読み
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コクミン コッカ ト ブキミナ モノ : ニチロ センゴ ブンガク ノ〈ウチ〉ナル タシャゾウ
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注記
2018年12月に東京大学大学院総合文化研究科に提出した博士論文「国民国家と不気味なもの--日露戦後文学の<うち>なる他者像--」をもとにしたもの
事項・作品名索引: p394-401
人名索引: p402-406
内容説明・目次
内容説明
男たちを獣に変える女、寸断された兵士の死体、国家を蝕む伝染病—フロイトの論を手がかりに、日露戦前・戦後の文学空間に取り憑く「不気味なもの」をたどりつつ、国民化の抑圧と民衆の抵抗の力学を鮮やかに剔抉する。国民国家論更新の試み。
目次
- 第1部 日露戦争と不気味なもの(国民の分身像—泉鏡花「高野聖」における不気味なもの;日露戦争と不気味なもの—櫻井忠温『肉弾』;“銃後”の戦争表象—夏目漱石「趣味の遺伝」;性差別に祟る亡霊—泉鏡花「沼夫人」;近代国家と殉死—乃木希典の「忠君」と武士道;メランコリーを生成する「心臓」—夏目漱石『心』における殉死の問題;検閲のドラマ、ドラマの検閲—芥川龍之介「将軍」における「秩序紊乱」と「風俗壊乱」)
- 第2部 “大逆”事件と不気味なもの(社会主義という「伝染病」—山県有朋「社会破壊主義論」と大逆事件;「逆徒」の遡及的形成—大逆事件と平出修;神話の「抹殺」、歴史の「怪物」—『基督抹殺論』と「かのやうに」における近代史学;動物のアナキズム—大杉栄の「生の哲学」と芥川龍之介「羅生門」)
「BOOKデータベース」 より