今日のトーテミスム
著者
書誌事項
今日のトーテミスム
みすず書房, 2020.4
- : 新装版
- タイトル別名
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Le totémisme aujourd'hui
- タイトル読み
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コンニチ ノ トーテミスム
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注記
主要用語解説: 巻末p[i]-iv
文献: 巻末p[v]-ix
内容説明・目次
内容説明
19世紀以来、“未開”社会のある社会集団と特定の動植物や無生物(トーテム)との間に交わされる特殊な制度的関係はトーテミスムと呼ばれ、幾多の実地調査が重ねられてきた。しかしそれぞれの“未開”社会を調べるほどに、各事例の間には一般化できない種々の差異があることが分かってきた。レヴィ=ストロースは、従来のトーテミスム理解は、人間と自然を非連続として捉えるキリスト教的思考の恣意と幻想にすぎないと批判する。フレイザー、ボアズ、マリノフスキー、デュルケームなどのトーテミスム理論を分析しつつ、トーテミスムについての新しい捉え方の先駆をルソーやベルクソンに見いだし、現実(自然)を前にした人間精神の操作、論弁的な思考の構造を明らかにする。“未開”社会の中に、人間性の普遍性を探った構造主義人類学宣言の書、『野生の思考』の序説をなす。
目次
- 今日のトーテミスム(トーテム幻想;オーストラリアの唯名論;機能主義的トーテミスム;知性へ;心の中のトーテミスム)
- 人類学の課題
「BOOKデータベース」 より