子どもの性欲の近代 : 幼児期の性の芽生えと管理は、いかに語られてきたか

書誌事項

子どもの性欲の近代 : 幼児期の性の芽生えと管理は、いかに語られてきたか

小泉友則著

松籟社, 2020.6

タイトル別名

子どもの性欲の近代 : 幼児期の性の芽生えと管理はいかに語られてきたか

タイトル読み

コドモ ノ セイヨク ノ キンダイ : ヨウジキ ノ セイ ノ メバエ ト カンリ ワ、イカニ カタラレテ キタカ

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注記

博士論文『日本における「子どもの性」に関する認識・情報の変遷 : 近世後期から明治後期にかけて子どもの性的欲望・現象はいかに語られてきたのか』 (総合研究大学院大学, 2017) を加筆修正したもの

参照・引用文献一覧: 巻末p8-29

内容説明・目次

内容説明

近世後期から明治期の史料から読み解く「子どもの性欲」への欲望。純粋無垢な子ども観に「子どもの性欲」はなにをもたらしたのか。近代日本の「科学」の発展とともに、子どもの言動は「性欲」と関連するとみなされるようになった。同時に、この「子どもの性欲化」という現象は、日本の性に関する科学の発展をもたらした。本書で明らかにしているのは、現代にまで根付く、大人が子どもに向けている、性を管理する「目線」の歴史的発端である。

目次

  • 序章 「子どもの性」の歴史研究における方法をめぐって
  • 第1章 近世後期における子どもの色情・色欲に関する学的知識・認識
  • 第2章 明治初中期における子どもの色情・色欲に関する学的知識・認識
  • 補章 3章・4章・5章・6章共通の使用史料群についての補足情報
  • 第3章 子どもの手淫の問題化
  • 第4章 女児の性的早熟論とその理論的基盤の展開—子どもの性的欲望・現象が語られていくことに含まれる植民地主義的視点
  • 第5章 性に関する包括的な教育論の登場と展開—性育、性欲教育、性教育
  • 第6章 「誕生に関する質問」への問題化と「性欲」化
  • 終章 日本近代における子どもの性欲化現象から見えること

「BOOKデータベース」 より

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