気分障害のハード・コア : 「うつ」と「マニー」のゆくえ
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書誌事項
気分障害のハード・コア : 「うつ」と「マニー」のゆくえ
金剛出版, 2020.11
- タイトル別名
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気分障害のハードコア : うつとマニーのゆくえ
- タイトル読み
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キブン ショウガイ ノ ハード コア : ウツ ト マニー ノ ユクエ
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注記
今やうつ病はありきたりのものとして世に流通し、それが臨床概念を侵食している-。気分障害をめぐる精神医学の静かな危機のなかで、主体の成立に刻印された空虚を追跡し、その核心を再度豊かな言葉で描き出す。
文献: 巻末pi-ix
内容説明・目次
内容説明
今や「うつ病」は、すり減った貨幣のごとく、ありきたりのものとして世に流通し、それが医療の現場に還流され、臨床概念を侵食している—軽症化と操作的診断により、安易な了解を拒む「病」を語る臨床知は散逸し、患者の中に鬱滞した苦悩は「罪悪感」から「空虚感」へとさまよい出ている。気分障害をめぐる精神医学の静かな危機のなかで、主体の成立に刻印された空虚を追跡し、その核心を再度豊かな言葉で描き出す精神病理学論集。
目次
- 1 うつ病の臨床—さりげない営みの舞台裏(うつ病の臨床診断について;バイプロダクトとしての精神療法 ほか)
- 2 マニーの精神病理—生のはずみ(マニーの精神病理—生命論的考察;ヒポマニーの精神病理—四つのスペクトラムによる変奏 ほか)
- 3 「うつ」の精神病理—ハード・コアへの三つの旅(存在の耐えがたき空虚—ポスト・メランコリー型の精神病理;「うつ」の構造変動—超越論的審級の衰弱とメタサイコロジー ほか)
- 4 うつ病と現在性—「第三者の審級」なき主体化の行方(内海健×大澤真幸)
「BOOKデータベース」 より