反日 : 東アジアにおける感情の政治
著者
書誌事項
反日 : 東アジアにおける感情の政治
人文書院, 2021.8
- タイトル別名
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Anti-Japan : the politics of sentiment in postcolonial East Asia
- タイトル読み
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ハンニチ : ヒガシアジア ニオケル カンジョウ ノ セイジ
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注記
監訳: 倉橋耕平
その他の訳者: 永冨真梨, 比護遥, 輪島裕介
原著 (Duke University Press, 2019) の全訳
参考文献: p253-265
内容説明・目次
内容説明
近年アジアで繰り返された「反日デモ」を見るたびに、多くの日本人はこう感じたのではなかったか。「なぜいまだに我々は憎まれるのか?」と。本書はその要因を、戦後日本の脱植民地主義の失敗と、グローバル資本主義による東アジアの成長、そしてそれらの事態に対する日本社会の徹底的な無知にみる。台湾に生まれ、日本で育った著者が、東アジア全域をフィールドに日本への複雑な感情を多様な切り口で描き出し、対話と和解への道を探る。
目次
- 序章 東アジアの反日主義(と親日主義)
- 第1章 ブルース・リーとゴジラが出会う時—帝国横断的なキャラクター、反日主義、反米主義、脱植民地化の失敗
- 第2章 「日本鬼子」—中国における反日主義の条件とその限界
- 第3章 恥辱の身体、身体の恥辱—「慰安婦」と韓国の反日主義
- 第4章 植民地時代へのノスタルジーまたはポストコロニアル時代の不安—「光復」と「敗北」のはざまにいるドーサン世代
- 第5章 “愛という名のもとに”—批判的地域主義とポスト東アジアの共生
- 第6章 もう一つの和解—親密性、先住民族性、そして台湾の異相
- エピローグ 反日主義から脱植民地デモクラシーへ—東アジアにおける若者の抗議運動
「BOOKデータベース」 より