百人一首で文法談義
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百人一首で文法談義
(シリーズ扉をひらく, 6)
和泉書院, 2021.9
- タイトル読み
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ヒャクニン イッシュ デ ブンポウ ダンギ
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内容説明・目次
内容説明
語学者による異色の百人一首本。百人一首歌について、古注の諸説を整理した上で、語学の立場から改めて読み解く。その過程で、著しい進展を見せている古典文法研究の最新の知見を、易しい語り口で縦横に解説した。
目次
- 秋の田の仮庵の庵の苫をあらみ、我が衣手は露に濡れつつ。(天智天皇)
- 春過ぎて、夏来にけらし。白妙の衣干すてふ天の香具山。(持統天皇)
- あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む。(柿本人麿)
- 田子の浦にうち出でて、見れば、白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ。(山辺赤人)
- 奥山に黄葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ、秋はかなしき。(猿丸大夫)
- 鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば、夜ぞ更けにける。(中納言家持)
- 天の原ふりさけ見れば、春日なる三笠の山に出でし月かも。(安倍仲麿)
- 我が庵は都の辰巳、しかぞ住む。世を宇治山と人は言ふなり。(喜撰法師)
- 花の色は移りにけりな、いたづらに。我が身世にふるながめせし間に。(小野小町)
- これや、この、行くも帰るも別れては、知るも知らぬも逢坂の関。(蝉丸)〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より