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百人一首で文法談義

小田勝著

(シリーズ扉をひらく, 6)

和泉書院, 2021.9

タイトル読み

ヒャクニン イッシュ デ ブンポウ ダンギ

大学図書館所蔵 件 / 122

内容説明・目次

内容説明

語学者による異色の百人一首本。百人一首歌について、古注の諸説を整理した上で、語学の立場から改めて読み解く。その過程で、著しい進展を見せている古典文法研究の最新の知見を、易しい語り口で縦横に解説した。

目次

  • 秋の田の仮庵の庵の苫をあらみ、我が衣手は露に濡れつつ。(天智天皇)
  • 春過ぎて、夏来にけらし。白妙の衣干すてふ天の香具山。(持統天皇)
  • あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む。(柿本人麿)
  • 田子の浦にうち出でて、見れば、白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ。(山辺赤人)
  • 奥山に黄葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ、秋はかなしき。(猿丸大夫)
  • 鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば、夜ぞ更けにける。(中納言家持)
  • 天の原ふりさけ見れば、春日なる三笠の山に出でし月かも。(安倍仲麿)
  • 我が庵は都の辰巳、しかぞ住む。世を宇治山と人は言ふなり。(喜撰法師)
  • 花の色は移りにけりな、いたづらに。我が身世にふるながめせし間に。(小野小町)
  • これや、この、行くも帰るも別れては、知るも知らぬも逢坂の関。(蝉丸)〔ほか〕

「BOOKデータベース」 より

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